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どんな風に生きていたいか徒然【エッセイ】

 生きているうちにあと何冊本を読めるだろうかと時々思う。

 振り返れば一ヶ月に一冊読めていればいい方だ。こんなことではいけないと思う。もっと読まないといけない。そうでないと、どうしようもなく滞ってしまうものがあることを肌で感じとっている。

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 そんなことを思いながらも、物事をたくさんは出来ないということをひしひし感じていたりもする。

 少なく「できること」をよく味わうようにする。音楽を一曲一曲しみじみ聴いたり。見開き二ページのエッセイをじっくり読んだり。

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 きっとこれからはたくさんのものに触れながらも、たくさんのものが途中のままになるのだろうと思う。それはさびしいことじゃなくて、多幸なんだと、遠い海岸を思うように信じてみたい。

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 転じて、友人や知人はいよいよ減ってきている。ふいに返信がなくなったり、やりとりが途絶えてしまったり。だからこそ、連絡をすれば生かすことの出来るつながりは大切にしたい。高校時代や大学時代の友人たちに、大人になってからできた友人たち。いのるように、きっかけを作るように、連絡をする。

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 そして僕には妻と息子がいる。大切な、たいせつな家族。最近になって、お互いに守り合っているんだと、ようやく感じられるようになった。重たいことを言うようだけれど、命ある限り、たいせつにしていこうと思う。出来得る限り、ご機嫌で、笑う門には福来るで、過ごしていけたらいいなと、心からそう思う。

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 読んでいただき、ありがとうございます。久しぶりのエッセイでした。

 厳しい寒さが続いてますね。体調、崩されませんように。僕も気をつけたいと思います。

 それでは、また。

 しんきろう