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課題の詩(練習)

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ある言葉をテーマに詩を書いた作品です
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#孤独

詩『風のいたずら』

『風のいたずら』

 帽子がぴゅーって 飛んでった
 車にひかれて また飛んだ
 凧上げみたいに 舞い上がり
 そのまま川へ 落ちてゆく

 粉雪まじりの 北風が
 薄着の私を からかって
 いろんな裾から 手を入れる
 クシュンと鼻水 流れ出る

 いたずら小僧が やってきた
 今年も喧嘩を するのかな
 こどものころから 変わらない
 私が婆さん なっただけ

 いたずら小僧よ 遊ぼうか
 あ

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詩『イブの夜』

『イブの夜』

 クリスマスメドレー
 赤や緑に彩られた街
 サンタの衣装に急ぐ人混み

 暮れゆくほどににぎわう
 電飾と恋人たち
 はしゃぐ子供と家族連れ

 俺の心は小さくて
 怒るつもりはないけれど
 他人のしあわせ、見たくない

 どこを歩いて帰ろうか?
 馬鹿にされてるクリスマス
 拷問みたいな、イブの夜

 俺のいちばん嫌いな日
 愛が痛くて死にそうだ
 耳をふさぎ、うつ向いて、裏道

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詩『一筋の光』

『一筋の光』

 遮光カーテンで
 暗室にされた体育館
 そこにこぼれる
 一筋の光

 学校の文化祭で
 映画が上映されたけど
 なぜか気になる
 一筋の光

 私はここから
 抜け出したいんだと思う
 それは「助けて」
 一筋の言葉

詩『風に身をまかせ』

題名(テーマ)
『風に身をまかせ』

たんぽぽになり
空の雲になり
風に身をまかせ
私は生きた

ドブに落ちたり
台風にも会い
ながれ着いた此処
暗闇だった

後悔をした
恨んだりもした
だけどまたキミを
思い出し…泣く

宝石になる
エピソードがある
風に身をまかせ
幸せでした。

詩『愛を叫ぶ』

題名(テーマ)
『愛を叫ぶ』

海に、山に、夜空に、日の出に
叫べば僕は笑えるだろうか
一週間、コンビニのレジ以外
会話もなくて孤独になれてく

君とふたり通ったスーパー
家族連れ見てうらやましくなる
君の好きな惣菜やお菓子も
見つけたけれど涙があふれた

愛を叫ぶ…元気も場所もなく
お酒で眠る毎日になって
夏休みなのに何処に行っちゃったの?
赤子のように丸まり泣くだけ