詩『イブの夜』

『イブの夜』


 クリスマスメドレー
 赤や緑に彩られた街
 サンタの衣装に急ぐ人混み

 暮れゆくほどににぎわう
 電飾と恋人たち
 はしゃぐ子供と家族連れ

 俺の心は小さくて
 怒るつもりはないけれど
 他人のしあわせ、見たくない

 どこを歩いて帰ろうか?
 馬鹿にされてるクリスマス
 拷問みたいな、イブの夜

 俺のいちばん嫌いな日
 愛が痛くて死にそうだ
 耳をふさぎ、うつ向いて、裏道走る

 なぜかケーキの売れ残り
 買ってしまったクリスマス
 食べればうまくて、泣いている

 愛がキラキラ眩しくて
 あなたのことを思い出す
 悔しさで眠れぬ、イブの夜





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