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詩(ポエム)の作品集

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(練習ではない)心が何かを感じて書いた詩を集めました。
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#作詞

作詞『おやじさん』

『おやじさん』

負けてみじめなその背中
馬鹿にしていた過去がある
どんなヤツにも裏がある
強いばかりじゃ生きれない
あなたの
あなたの弱さの、その強さ
やっとわかったこの歳で
おやじ
おやじよ
おやじさん

感謝(れい)のひとつも言わなくて
母と一緒に怒ってた
安くばらまく愛もある
重く踏ん張る愛もある
あなたの
あなたの無口な、その思い
じっと伝わる今になり
おやじ
おやじよ
おやじさん

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詩『わく』

詩『わく』

僕らはいつも枠のなか
ルールという枠のなか

まるで九点の問題みたい
勝手に手足を縛ってる

みんなと違う、そのことに
若い頃は、恐れてた

みんなと違う、ことこそが
自分の魅力、だったんだ

僕らはいつも枠のなか
人の目という枠のなか

それでもひょいと出てみれば
新たな世界があるだけさ

詩『夕暮れ』

詩『夕暮れ』

栞を抜く
最後のページを閉じて
本を置く

ゴト
バタン
スー

子供らが
次の本を探していると
人影が

笑いかけ
その手を押さえて首をふる
「もう、ないよ」

人生は
とつぜん続きを止められる
夕暮れだ

夕焼け小焼け…を歌ってみたら
むかしは希望があふれてた
今は悲しいサヨナラだ

そして星がふえるたび
わたしのさんぽが長くなる

詩『阪神タイガース日本一』(去年を振り返り)

詩『阪神タイガース日本一』
(去年を振り返り)
六甲おろしが
叫ばれて
ビールのしずくが
祝いのスコール
我らが阪神タイガース
38年
待たせすぎやっぞニッポン1(いち)だぞ
チャンピオン
今宵は飲もうぜ
病気も忘れて
つないでつないで
勝ってゆく
最後は「岩崎」
よくがんばったなぁ~そんな人生
ひとコマに
たどり着けたら
しあわせもんや
来季(今年)も阪神タイガース
やってくれそで
期待してるで

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詩『冬眠』

『冬眠』

ここがお山の 穴熊ならば
わたしはねむって いたでしょう
地震や津波 余震も知らず
わらってゆめを 見てたでしょう

わたしの死体に 駆け寄る母親(おや)に
気付いて号泣 してました
あなたを泣かせて ゴメンも言えず
遠くで犬が 吠えている

写真もビデオも 残ってますが
いつしかそれさえ ゴミになる
あなたの匂いが だいすきでした
わたしに似てる 顔がすき

ひとは悲しい いきもので

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詩『令和6年能登半島地震』

『令和6年能登半島地震』
正月番組ぶっとばし
アナウンサーは絶叫してる
報道暴君舞い降りて
非国民かの踏み絵をさせる

気にはなっても数時間
心配しても虚しい心
わたしは悪魔かオニなのか
悲しくなったお正月

きっと被災に興奮し
スクープに躍起のメディアたち
中止の番組あやまらず
当然みたいで…偉そうだ

報道する意味、価値もある
なんとか無事で!と祈ります
それでも見れない傷(トラウマ)もある

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詩『献杯』

『献杯』

わらい声
聞こえてきそうな満月
陽気なあなたに
よく似てる

献杯
今宵はとことん
酔って酔って
語り酒

黒い雲
目隠しされても満月
なんでも許して
だきしめた

献杯
今宵はわるぐち
酔って酔って
言ってやる

まんじゅうを
かぶっと喰わえた?…満月
わたしに生きろと
言うように

献杯
今宵はとことん
酔って酔って
添い寝酒