詩『冬眠』

『冬眠』

ここがお山の 穴熊ならば
わたしはねむって いたでしょう
地震や津波 余震も知らず
わらってゆめを 見てたでしょう

わたしの死体に 駆け寄る母親(おや)に
気付いて号泣 してました
あなたを泣かせて ゴメンも言えず
遠くで犬が 吠えている

写真もビデオも 残ってますが
いつしかそれさえ ゴミになる
あなたの匂いが だいすきでした
わたしに似てる 顔がすき

ひとは悲しい いきものですね
自然のまえでは 無力です
それでもだれもが 欲しいの…意味を
朝はみんなに 来ない…意味

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