301_生徒の個性に応じた個別最適な授業を実現したい!!
人生に感謝を。シンパクト和 です。
皆さん、学校教育についてこんなことを思ったことありませんか?
YouTube動画で学習できる時代になったのに、学校で学ぶ意義はあるの?
動画で一流の人から学べる環境があるので、自分で学習したほうが効率良いのではないか?
生徒の個性によって学び方が違うはずなのに、一斉授業をやるのは半分以上の生徒にとって時間の無駄ではないか?
同感です。
私自身ここ4年ほど、数学、iPad、EXCELスキル、VBA等を動画と本で学習しています。ほとんどの動画は無料であり、本は高くありません。したがって、例えばパソコン教室、英会話スクールに通うなどは必要ないと感じています。
これは学校教育にも当てはまる部分があります。
私は、どういう授業であれば生徒が学校に通い、学ぶ価値があるかを考え続けています。現在の私の実践を紹介します。
なお、学校行事等の実体験、級友とのリアルな学び体験等は学校に通うことで得られる価値であると思います。この記事では、「授業スタイル」にしぼっての提案をします。
文科省は生徒の資質・能力の育成に向けて、ICTを最大限活用し、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を充実し、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を促しています。
問題はそれを「どうやって」「何を行って」実現するかです。教科特性によって実現しやすさが異なると感じています。私は高校数学教員なので高校数学を題材に述べます。
数学寺子屋スタイルの提案
概要
教員の適度なサポートを受けながら、自分で他者と協働しながら学んでいく授業。
ラーニングピラミッドで効果の高いとされる「自ら体験する」「他の人に教える」中心とする授業。
なぜ行うか
学習定着率の高い「自ら体験する」「他の人に教える」時間を授業のメインにしたいから。
自分だけで解決できない事は、他者と協働して解決する力を身に着けてほしいから。
自分の考えを言語化する力を身に着けてほしいから。
授業の主人公の生徒の活動をメインにした時間を増やしたいから。
どのようにやるか
(1) 授業の解説スライドを事前にTeamsで配布する。
(2) 生徒は個人用端末、教科書、ノートを使用する。
(3) 授業の冒頭にその時間に進む教科書範囲を明示。
(4) 授業内で授業スライドを元に2つか3つのまとまりを作り、概要を説明する。
(5) 生徒はまとまりごとに概要を聞き、自分で教科書・スライドを参考にノートへ要点をまとめ、演習を行う。
(6) 概要を聞いている時間はノートをとらずに聞くことに集中する。
(7) まとめ、演習の時間に疑問点があったら、生徒同士で考える、あるいは教員に質問する。
具体例(45分授業)
(1) 考え方と例題の説明1(概要説明)5分以内
生徒が自分で考え、まとめて演習する時間1(個別・協働演習・対話)15分
(2) 考え方と例題の説明2(概要説明)5分以内
生徒が自分で考え、まとめて演習する時間2(個別・協働演習・対話)15分
(3) 各自の理解度に応じて学習する時間(個別・協働演習・対話)5分
演習した範囲の復習をする時間、余裕ある生徒は、課題演習、プラスアルファ演習をする時間
補足
生徒の机上では、ICT端末は「動かしてみられる教科書」となるか、「自由に記述できるノート」となるかの2パターンで使用されます。
本校で配付している端末の画面サイズでは、教科書とデジタルノートを同時に使用するには狭いと感じているためです。
狭い画面ですが、デジタル端末だけでスライドとデジタルノートを切り替えて、授業を受けている生徒もいます。
YouTube動画等により、自力で学習できる時代です。その中でいかに学校の教室で行う授業に価値を与えるか。私はICTを活用した「個別最適な」授業形態が価値を与えると仮定して取り組んでいます。
まだ、始めたばかりの授業形態です。生徒からのフィードバック、テストの問題分析等によりこの手法を改善していきたいです。
人生の限りある時間を大切にして、学びたい。シンパクト和 でした。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?