オンライ父さんの一番長い一日
1.
朝5時半、毎朝決まってスマートフォンから、軽めのリズムが流れ出す。
小さめの音が少しづつ大きくなってくるが、サビに入るその前に決まって止められてしまう。
モコモコと布団の中から片手だけが飛び出して、『ピッ!』と言う電子音共に部屋の電気が暗めに点灯した。
「ニーナ朝だよ、TV点けて~」布団の中から声が聞こえてきた。
その声に反応するように、部屋の隅の座布団の上の固まりもモゾモゾと動き始めた。
「イヤですよ~まだ眠いです。エナマエ様自分で点けて下さいよ」
「えー布団から出