備忘録 車中泊 群馬編②
4.弁天山~エビ山へ
少し小高いところにある売店の裏から登山道に入る。
熊笹の間を細い登山道が小高い山につながっている、熊でも出るのではないか?蛇が出たらどうしようなど、多少の不安を抱えつつ山の中へ分け入った。
序盤は足取りも軽く、ゆるい傾斜の道を快適に進む、珍しい高山の植物なんかを眺めながら。
木は白樺の木が多く立っていた、当人的には桜と白樺くらいしか認識できなかったのでもあるが。初めての高地のハイキングを堪能していた。
最初は脛ぐらいの高さの熊笹も、気が付くと腰の少し下の高さになって
いた。時折、木々の間から見える風景がいつもと違うところにいる事を感じさせてくれる。
その時であった、10mほど先の笹の葉が音を立てて揺れた。
何かが駆け抜けていった。
全身に緊張が走る、音のした方向から目線を外さないようにして、ウエストポーチに入れたヴィクトリノックスのハンドナイフを探す。
音をたてないように周囲の音に耳を澄ますが、その後何者かが動くような気配は感じられない。
ただ笹の擦れる音と鳥の声だけが聞こえる。
野兎でもいたのであろう。
気を取り直して再び歩き出した。弁天山は山頂付近は傾斜がきつかったが、短時間で上ることができた、そのまま調子に乗ってエビ山に挑戦。
弁天様の次は恵比寿様かなんて、一人で納得しながら。ひたすら斜面に近い山道を登り続けて1時間弱、呼吸を乱しながらも山頂に到着。
普段の体力のなさを思い知らされる。
山頂には、初老の男性が大きなアンテナを抱えてアマチュア無線を楽しんでおられました。
一つ気になったのは、エビ山の山頂にはハエが多かった。
時間的にも昼に近く、食料を持ってこなかったこともあり、そのままキャンプ場方面に下山。険しい山道を抜けると湖のほとりには、大きなキャンプ場が広がって、湖の周りにはフライフィッシングを楽しむ多くの人たちがいました。
上の方から様子をうかがうと湖面には大きな魚影も!
このとき、スマホの充電が10%を切り、人生最大のピーンチ😓
5.野反湖キャンプ場
キャンプ場の中を抜け湖沿いに駐車場へ帰ることに。
大きな木々の間には立派な炊事塔や、バンガローが立っており
とても立派なキャンプ場で、車中泊はNGとの事。
テント等の準備をしていなかった私は、場内を横切り駐車場へ戻ることに
きれいな湖を横目にひたすら駐車場を目指して歩きました。
途中、遊歩道から外れてしまい湖畔に出てしまいまして、大きな石がゴロゴロ転がる中、ひたすら駐車場を目指して歩く羽目に。
正直、見えてるけどなかなか近づかない駐車場、まっすぐ歩かせてくれない石だらけの湖畔、登山よりもしんどい歩行でした。
自分の車に到着したときには、昼は大きく回り時計は14時を指そうかと言う時間。メスティンにお米を仕込み、お湯を沸かして昼食の準備。
15時を回ったころには何とか昼食にありつけました。
6.寝床探し
お腹も膨れたところで、今夜の寝るところを探さねば。
いくつか候補もあったのですが、現地を見て確認したい、夕飯の買い出しもあったので、早々に荷物をまとめて移動。
中之条町のスーパーヤオコーにて、地元の日本酒とお惣菜を購入して、移動することに。
第一候補の道の駅「霊山たけやま」へ
町から離れ、少し山を登った感じの所に道の駅はあった。
到着時、道の駅は営業を終了しており、駐車場には数台のバイカーと乗用車が3台ほど、とても車中泊のできる雰囲気ではなかった為移動。
第二候補の道の駅 「あがつま峡」へ
中之条町からは離れるが、八ッ場ダムの近くにあるあがつま峡へ
温泉にも入れて、足湯もある。
昼間歩き回って疲れた体を癒すためには最適では無いか。
17時を少し回ったくらいで、到着。
駐車場には大型のキャブコンから、ハイエースなどのバンコン、軽のキャンピングカーなど車中泊と思われる車両が、20台近く止まっており。
我がスクラム君2世号もその車列に交じって駐車をした。
寝床も決まり、ゆっくり温泉につかって晩酌でも...。
この為に、車中泊をやってると言っても過言ではない。
早速、温泉へ着替えの下着を手に温泉へ。
吾妻峡温泉 天狗の湯
入浴料 大人420円 非常にリーズナブル。
浴場内には内湯・露天風呂・寝湯があり、当日は結構混んでいて内湯につかることができず、露天風呂と縁側を行ったり来たり。
それでも十分に堪能させていただきました。
温泉から出ると、夕涼みをする人の影もちらほら
斜め後ろの車などは、車のドアをすべて開け放ちベットメイクに余念がない。流行ってるんだな車中泊・・・。
車に戻って、クーラーボックスからキンキンに冷えたビールを取り出し一口
「くわぁ~~~っ!うまい!!」
これで車も動かせなくはなりましたが、この瞬間の為に昼間動き回ったのだと思うと格別である。
これがあるから車中泊はやめられない。
こうして、群馬2日目の夜は更けて行くのであった。