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8月目前!まだ満開は遠いラバンジンたちの様子。

えーこんちはこんちは。
職場が繁忙期真っ只中のため、いよいよ更新が途切れ途切れのエフゲニーマエダです。

が、note等SNSでの更新は極小であってもスマホにはしっかり撮りためた写真が溜まっていっております。(はよブログに上げて消化しなきゃ…)


さてさてこの頃、、、

というか今年は去年と違ってコモンラベンダー(真正ラベンダー・イングリッシュラベンダー)の開花シーズンに雨の日がぶつかることが多い年になっています。
7月中は全く雨が降らず、ずーーーっと干ばつだった2021年とは大違いの収穫シーズンとなっていました。

ラベンダーのつぼみ・ポプリ(紫色のつぶつぶ)はまだマシなんですが、ラベンダーの花びらはすこぶる雨滴に弱く、雨水に濡れると1、2日で茶色に変色してしまうくらいデリケートなのですよ〜

開花してから雨に降られると、LinaloolLavandulolという特定のオイル成分が水に溶けて流出してしまうので、ラベンダーオイル蒸留屋としては喜ばしいことではないんですね。

まぁ小麦農家の友人も同様の感想だそうですよっと。
(収穫時含水率が上がってしまうので乾燥機の燃費が増してしまうそう)


で、そんなこんなで雨に打たれたせいか、気持ち早めにコモンラベンダーの開花シーズンが終わりを告げているような気がする昨今。

※元々乾燥帯で育つラベンダーの"花びら"は雨滴に非常に弱いため。


そして、残されたラバンジン(L. x intermedia)たち各種。

そしてコモンラベンダーの後に続く形でヒロハラベンダーとのハイブリッド品種であるラバンジンラベンダーのシーズンがやってきます。

やや薄色を醸すラバンジン・ボゴングの花穂

3年目だっけかな?2年目か。の巨大ラベンダーことラバンジン・ボゴングくん。
よくみるとセミが脱皮用の枝に使っていますね(笑)

ラバンジンの中ではコロコロと丸い蕾をつける

近くでよ〜く見るとチラホラと花びらが出始めています。
ボゴングは今年は8月を迎えてやっと満開なる感じかなー?と予想。。。

直径が1m以上もあるバカでかい謎ラバンジン

続いて買った時のフラワーカードに品種名が記載されてなかったため、『謎ラバンジン』という名前がついている我がラベンダー園最年長のラバンジンラベンダー。
何度も言いますが、品種名は不明です。

3年目にして、株直径が1mを超えてくるほどに超巨大化してしまいました。植えた当初はほんのちょこんとしたサイズ。。。

この巨大化こそラバンジンの醍醐味!


去年よりもさらにサイズ感を増した花穂

品種名は不明でありながらも、上記のボゴングとは外見が大違いですよね。
満開を迎えた時点での感想ですが、生花の状態での香りはラバンジンの中でもっとも癒される甘く優しい香りでした。

2021年撮影のスコテッシュコテージと謎ラバンジンの比較

ウチにいるラバンジン品種の中では日本の気候に対応できるスコティッシュコテージに最も類似している気がします。

代表的なコモンラベンダーの花穂

3年目の花穂はいよいよ蕾・ポプリの数がめちゃくちゃ増えに増えまくって、コモンラベンダーとは大違いの様を見せています。。。

1本の花穂にいったい何粒の蕾がついてるんだってぐらいモシャモシャしてますよね。
この蕾ひとつひとつにオイルが格納された組織を持っているので、ざっと単純計算してコモンよりそれだけオイル採れる量が多いということになります。
ラバンジンのエッセンシャルオイルが一際安い理由ですね。


グロッソよりも白っぽい花穂?をしているような気がするラバンジン・スーパー

さてお次は最近お前本当にスーパーか?と半信半疑な、ラバンジン・スーパー。

来歴としては北海道でラベンダーオイルの本格生産が始まった頃の1950年代にフランスでオイル用にと栽培が盛んであったラバンジン品種がスーパーです。50年代までオイル生産に用いられていたラバンジン・アブリアルの後継品種になります。
まだ耐病性・環境適性の高いグロッソが誕生していない古い時代のラバンジンなので、どうやら北海道では雪にやられ気味の様子。。。

世界的にラバンジンスーパーの情報が錯綜しまくってるらしくて、各国で「ラバンジン スーパーである」と育てられていた品種が実は全く別の品種だった!だから香りの評価も当然違うよね!
という混乱っぷりらしいです。

※オイル成分の傾向からスーパーを再発見しようとする試みの論文まである

https://journals.sagepub.com/doi/pdf/10.1177/1934578X0800300822

なので日本で買えるラバンジンスーパーは本当にフランスで栽培されていたのと同じスーパーなのか疑わしいところがあります。
香りもコモンラベンダーにめっちゃ近いだとかフルーティーだとか、人によって様々な回答になっているんですよね。。。どれがホンモノなのやらorz

ちなみにウチにいるラバンジン・スーパーとされる品種は香りがぜんぜんスースーしていて、ラバンジンらしいアロマをしています。


花穂が青めの特徴をもつグロッソ

みなさんご存知のお待ちかね、世界一有名なラベンダーことラバンジン・グロッソです。

ハーフ地植えにした株がいちばんモッサモサに育っています。いちばん水を安定して吸えるんだろうね!
雪にも負けないあたりさすがはグロッソだな〜!と思えるゆえんがあります。

まぁなんといっても育てやすい≒枯れにくいので、日本どころか世界中でめっちゃ生産されてます。
なのでオイルの価格も比較的リーズナブルに安定しているので、個人的には育ててもあんま面白くないよなーと思っていたり。個性的じゃないよね。

なのでハーフ地植え用の株くらいしかサンプルがいません。
たぶんファーム富田でもオイル用にグロッソを大量栽培しているので、これをオイル用品種に持ってきて頑張ってオイル採る意味もあんましないか〜という評価。

鉢植え株からも多数の花穂が立ち上がった

ほとんどピント合ってませんが、ラバンジン・グロッソは水条件が悪すぎる鉢植えでも健気に育ってくれるほど高い生命力を誇ります。
なので苗木としては大人気!

わが園のラバンジンのなかでもっとも開花前から色の濃い品種グロスブルー

近年エフゲニーマエダ氏が大注目している期待の星、ラバンジン・グロスブルー!

まぁ見ての通り、つぼみ状態の花穂でもめちゃくちゃ色の濃い特徴からグロスブルーという品種名が付けられているんですが、もう一つ注目すべきポイントが、品種名のスペル。

グロス"ブルー"なのにBlueじゃなくBleuってなんやねん、と。

これ実はミスじゃなくフランス語綴りなんすよね。

どーやらこのグロスブルーは情報が少ないながらも、フランス発祥のラバンジン品種になるそうです。名前からしてヒント付き。

なのでこいつからもオイル採れば、フランスと同じラバンジンオイルが生産できちゃうよね!と思いついたワケなんでありますw

去年よりもはるかに大きい花穂をつけた3年目グロスブルー

どうやらグロスブルーはラバンジンの中でもラバンジンからはややかけ離れた香りの性質をもっているそう。
それが楽しみすぎて楽しみすぎて、開花期が待ち遠しい感じです。

ちなみに去年の収穫時のようすはこんな感じ。

(がぞーはる)

さすがラバンジンと思えるほど2年目にしてわっさわさ花穂を積むことができました。
じゃあさて今年の収穫量の期待といえば、、、、


あーーーいじゃあ眠いのでこの辺で!!
後日暇なとき加筆しまーす

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エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。