【蒸留日記vol.82-1】暑すぎるのでミント精油を得る!〜水蒸気蒸留編
ミントって街中歩いてるとところによってやったらモサモサ生えてますよね。
おいらも人生で何度か、いくつかの場所で大繁殖したミントを見かけたことがあります。
「ミントテロ」と揶揄されるように、ハッカ属植物(Genus Mentha)は鉢植えや花壇など決まったエリアで栽培コントロールしないと地下茎であっという間に大繁殖し根絶が難しくなってしまう植物種だそうです。
その強大な生命力・繁殖力を利用して海外ではグラウンドグリーン(裸地緑化の植物)として使われるくらいだそう。。。
けど砂漠とか乾燥帯とか特にない日本では観賞用や虫除け植物として植えられる以外、定植者が満足して目を離してしまうと途端にモッサモサに大繁殖し雑草ミントランドと化してしまう例が多いようですね。
ミント蒸留、第二弾!
■素材調達!
とりあえず、2地点からかき集めてきました。
ナイロンバッグの方は札幌宅のまわりに毎年モサモサ生えてくる、美味しい香りのするタイプのミント。
対して25Lバケツの方は岩見沢宅の近場に生えてたミント。メントール感はこちらの方が強い。
物量的にはこちらがバイオマス量を稼げてるみたいです。
それぞれ香りが違っています。
そして、品種名はまったくわかっていません。
ミントについてはほぼ詳しくないエフゲニーマエダなのです…
ミント①のレビュー。
札幌宅で採ったミントはなにやら複数種混じってるみたいです。
葉っぱがやわらかくてツタっぽい歪曲した伸び方をするタイプ。
メントール感はさほど強くなくて、比較的おいしい香りがします。
もしかしたらオーデコロンミント説。(Mentha x piperita var. citrata)
こちらはまさにミントガムのような甘くクールな香りをもつミント。
もしやこれが俗に言うペパーミントってやつか…!?
ミント②のレビュー。
葉っぱは硬めで、チクチクと尖った鋸歯がありますね。
上記のミントらより葉が硬く肉厚ですが、これもスペアミントっぽいですね。香りが特にそんな感じがします。
ちなみになんですが、香料として有名なスペアミントの学名はMentha spicataになります。メンタ・スピカータ。
エフゲニーマエダによる植物同定…
現状、頭の中にコレかな?というのが2種いるんですが、葉っぱの脈の凸凹感が似ているのがもう一方をアップルミント(Mentha suaveolens)です。
ですがこのアップルミントは新芽に細かいうぶ毛のような繊毛が集中して付く特徴が。
このミント②はどう見ても新芽は白くうぶ毛に覆われてはいません。
なのでスペアミント(Mentha spicata)としておきます!
■蒸留準備!今回は水蒸気蒸留で行く。
本日急ぎ収穫したミントらをしこたま蒸留釜に突っ込みます。
モッサモサに溢れてますが、押し込んで25L釜に収めます!
ちなみに、着色剤としてヤツを混ぜています。
輸入種子の苗から伸びてきた若い花穂を2本ほど刻み込んで、ミントとともに蒸留釜に混ぜ込みました。
こんな少量だったらあまり色付かないかなぁ〜とも思いつつ。
■蒸留結果は…!?
ミント蒸留のフローラルウォータはガッツリ白濁するようです!
しっかりミントの持つ水溶性成分が蒸留水に溶け出てる感じしますね!
香りもさほど強くはありませんがしっかりミントの辛い香りです!
さらに数十分待つと、、、
うぉぉ〜〜〜出た!!しっかりオイル層が現れました!
なんだ〜〜〜水蒸気蒸留でもちゃんとミントから精油でるじゃ〜〜ん!!
ラベンダーと違ってミントはどこにオイル成分を含んでいるのかまったく未知のまま水蒸気蒸留にかけましたが、一応ちゃんと精油が抽出できています!(ラベンダーは花穂表面のOil grandeという部分に格納されている)
香水にブレンドするのが楽しみだぁ〜♪
40分ほど経つとヤツが現れはじめる、、、
オイルが涼しげなうっすらブルーに色づき始めました。
青の魔術師エフゲニーマエダ氏の事だから、もう何の素材を混ぜたかはお気づきですよね??
いや〜アキレアは小さい花穂をたった2本しか入れてないのにしっかりと青色が付きました、すごい着色能だ…。
そして初回のミント蒸留では精油が5mLは採れたようでした!
意外と物量得られるんですね…!!
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