集中できるが集中していない
ヨガのイメージの一つではないかと思う。
私もヨガを始めた頃はそう考えていて、一生懸命集中せねばと眉間にしわを寄せ肩ひじ張っていた。
正直なところ、
ヨガを9年以上続けている今も、またベテランの先生でさえも、ヨガの練習に集中できていないのが現実。
「今日の先生のウェアは楽そうで良いな」とか「晩御飯は何にしようかな」とか「このポーズは自分のレッスンに使えそうだな」とか、様々な思考が巡っている。
思考が展開していきそうになったら、呼吸や身体の変化に意識を向けて展開することを止める。それでも厄介なことに、どこからともなく何かが再び浮かんでくるので意識を身体へと向けなおす。この繰り返しだ。
また、休憩なしに動き続けるスタイルのヨガがある。これもまた気が散りやすい人が取り組むと動きに集中できる。
他にも先生が身体に意識を向けていけるように言葉掛けをする等、ヨガには集中につながる仕掛け・方法が詰まっている。
集中した状態を作ってからヨガのレッスンに臨むのではなく、ヨガをしながら集中していければいい。
たしかにレッスン前に身の回りを片付けて綺麗にしておくことがベターと言われてるが、
周りに家族がいたり物があるような環境であっても、ヨガのレッスンを受けながら僅かでも身体の変化や心地良さを感じて自分に集中することができれば万々歳なのだ。むしろ気が散りそうな環境下で集中する術を身につけられれているのだから、より高度なことができていると言える。
ヨガのレッスン前に環境を整えすぎたり頑張って集中しようとしなくていい。日常生活を営んできた心と身体と環境の状態のまま、ヨガのレッスンに参加してみてはどうか。