徒然文学日記②―作家たちのエピソード―
憧れているからこそ、感じるドキドキ💕
―第2話 谷崎潤一郎と永井荷風のお話―
※この漫画は実在する作家たちとそのエピソードを元にしたものです。作家さんの顔写真やエピソードを踏まえて描きました。
※何かお気づきの点がございましたら、お手数をおかけして大変恐縮ですが、literature.byyour.side@gmail.comにまでご連絡ください。
7月24日は谷崎潤一郎のお誕生日でした🎉
おめでとうございます!
永井荷風の激賞を通して、華々しい文壇デビューを飾った谷崎潤一郎。
今日はそんな谷崎と荷風の微笑ましいエピソードを紹介させていただきます。
<登場人物>
谷崎潤一郎
永井荷風
生田葵山
生田葵山は自身の作品で、永井荷風の印象を語っています。
(プロット:深川文 漫画:無題)
初めて『青春物語』でこの場面に遭遇した際に、かわいらしいなとついクスッとしてしまいました。谷崎が荷風に本を渡そうか渡すまいか、迷ってうろうろしている様子や、ドキドキしながらも荷風に本を渡す姿が、リアルに浮かんできたからです。『谷崎潤一郎氏の作品』を読んだ際の喜ぶ様子も、細やかに描写されていて、大喜びする谷崎の様子が目に浮かぶようでした。
一方で『青春物語』に見られる谷崎の心情には、共感できるものも多かったです。憧れの人と話す際のドキドキ感は今も昔も変わらないものなんだろうと思います。
今回のお話は、青空文庫でも読むことが出来ます。
ぜひご覧ください♪
📖本日のブックリスト(参考文献)
・谷崎潤一郎『青春物語』
・永井荷風『谷崎潤一郎氏の作品』
・谷崎潤一郎『刺青』
📕深川おすすめ! 谷崎潤一郎と永井荷風関連の本📕
・谷崎潤一郎『台所太平記』:千倉磊吉と女中さん達の愉快な物語。パワフルで個性豊かな女中さん達のお姿が見ていて楽しいお話です。中公文庫で挿絵付きの文庫本が出ているので、ぜひ読んでみてください!
・谷崎潤一郎『陰影礼賛』:日本の美意識をいっぱいに味わうことの出来る随筆。黒曜石のようなしんとした黒みと光の交わる感じのする文章で、うっとりしてしまいます。
・永井荷風『濹東綺譚』:恋と完全には言い切ることの出来ない二人の関係が好きだなと個人的には思いました。『濹東綺譚』を持って、東京文学散歩をすることが夢です。
・持田叙子『荷風へ、ようこそ』荷風作品を身近な観点から掘り下げていくことの出来る本です。お茶会に参加しながら荷風についてのお話を聞いているみたいで、楽しい一冊です。
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