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「運命は「口ぐせ」で決まる」 佐藤富雄
「結局、幸せな人というのは、さまざまなことがらを前にして、感謝できるものとして受け止められる人ではないでしょうか。」
「運命は「口ぐせ」で決まる」 佐藤富雄
医学博士・理学博士である著者の佐藤富雄さんは冒頭で
私は日ごろから「口ぐせ」が人生を
つくっていくと考えています。
と語っています。
それはなぜか?
佐藤さんが口ぐせにしていることは、どんなことなのか?
「結婚するなら女優がいい」ということも、いつも私が口に出していっていたことです。
そして、そのとおり、女優をしていた妻と知り合い、結婚しました。
「口ぐせ」ってそんなにスゴイの!?
健康ですら、「私は病気にならない」「いつまでも若い」といっていればそのとおりになります。
この本は口ぐせから思考を変え、思い込みや想像力をいつも楽しい方向に持っていくことで、脳にも良い影響をあたえ、人生を上手にコントロールしていくことが書かれています。
その方法が、「ベータエンドルフィン」というホルモンを出せるようにすることなんですね。
いったいどういうことか?
佐藤さんは、体が「快」の状態でなければ希望も生まれないし、目標を立てようという意識になれないと語っています。
その「快」をつくりだす張本人が、「ベータエンドルフィン」というホルモンなんです。これはジョギングをすると出やすいようですね。
ジョギングをしていると脳内に麻酔性物質が分泌されることがわかったんです。それがベータエンドルフィンであり、これが快をつくりだす張本人だったのです。
※アメリカでジョギング中の人が交通事故にあう件数が急増したのを機にこの原因を調べたそうです。なので、ジョギングをするときには充分に注意してください。
そして
気持ちのいい対話にも、この「快」の状態を招く作用があるというのです。また、言葉は言われた人よりも、言った本人にご利益があるのだそうです。
相手に心を寄せる言葉を言うことによって、自分の脳にも言葉が反応して、ベータエンドルフィンが分泌されるのですね。
良い口ぐせは
それは大脳にある側坐核(そくざかく)という部分に伝わります。側坐核(そくざかく)というのは目的達成機構であり、送られてきた目的や希望を実現すべく、今度はここから脳全体に向けて伝令が出されるわけです。
(中略)
これが脳全体を全開にして、その目的を達成するように指令するのです。
(中略)
あくまでも、快の状態で口ぐせを利用することが大切です。
(中略)
こうやって、日常生活の中でも「快」の状態にする工夫はいくらでもできるものです。
特に、対話という形式は、相手がいいことをいうと、自分もいいことをいうので、自分の言葉でエンドルフィンを引き出す効果があります。
エンドルフィンの量は少ないですけど、良い本を読んだり良い音楽を聴いたりするのも「快」の状態にするのにいいそうですよ。
このように「快」の状態をつくりだしてから、目的や願望を唱えることで、脳もそのように動き出し、願いが叶いやすくなるのでしょう。
口ぐせのことばかり書かれていると思いきや、僕が実践しなければならないと思ったのが、イメージ成功法。
人間の脳は、考えたり想像したりしたことを、そのまま配線していくという特徴があるからです。
ですから過去に経験したいいことを繰り返し意識的に回想していると、そのいい経験の映像が脳に配線されていきます。
僕は過去の嫌なことをよく思い出します。
これが非常によくないのですね。
だから
1日5分でもいいから、よかったこと、いい思い出を回想すれば、ステキな方向に向かうのではないか?そんなことを考えました。
脳に配線されると、人間の体はそのとおりに表現しようとしますから、いい経験がまた味わえるというわけです。
あと、佐藤さんは、どんな人にも効く究極の口ぐせがあると言うんですね。このひと言だけで、「人生はだいたいうまくいく」という口ぐせなんだそうです。
そんな口ぐせがあるんだったら、ぜひとも使いたいですよね?
何だと思いますか?
それは
「これでいいんだ」
という言葉なんです。
んっ!?
どこかで聞いたことありませんか?
そうです。
「これで、いいのだ!」 バカボンのパパ
【出典】
「運命は「口ぐせ」で決まる」 佐藤富雄 三笠書房