「プチ・ストレスが晴れる本ーうつとイライラがスーッとなくなる」 ゆうきゆう
「疲れた心、ゆっくりお風呂に入れてあげて!」
「プチ・ストレスが晴れる本ーうつとイライラがスーッとなくなる」 ゆうきゆう
お風呂に入って、心の疲れがとれたらいいですよね。
体の疲れはお風呂にゆっくり浸かったりするととれますが、心の疲れはなかなかお風呂に入ったくらいではとれません。
夜、眠れないこともありますし、心が病んでしまうことだってあります。
僕がこの本を手にしたとき、仕事のことで相当悩んでいました。
何度も会社を辞めたい気持ちでいたんです。
「プチ・ストレスが晴れる本」は、悩んでいる女性たちの質問に、精神科医のゆうき先生が答えるかたちで書かれています。
女性の質問なので、「恋愛の質問が多いのかなぁ?」と思っていたのですが、読んでみると、仕事に関しての悩みがすごく多いことに驚きました(プチストレスの原因は、やっぱり仕事が多い?)
男の僕が読んでいても、思い当たる悩みがたくさんありました。
「仕事のことでこんなに悩んでるのは自分だけじゃないんだ!」と質問者の方に感情移入してしまったり、一緒に怒ったり、また同情してしまったり・・・
「質問してるのが、自分なのではないか?」と錯覚してしまうほどでした。
そして
ゆうき先生の優しく的確な回答に、自分がアドバイスしてもらっているような感覚になりました。
こんな言葉に救われました。
「営業成績が悪く他部署への異動を言い渡されました。次で結果を出せなかったらと、とても不安でたまりません。
ただここで辞めるのは悔しいんです。上司には、「辞める」=「負け」で、今度の部署で成功できなければ、もうどの部署、どの会社へ行ってもやっていけないと言われています。」
(本文はもっとあります)という質問に
「まず「辞める」=「負ける」なんて思う必要はまったくありません。
僕は、ある科に勤めていたとき、「人間には向き不向きがある」ことを痛感しました。その部署ではハッキリ言って落伍者でしたが今のこの職はまさに天職だと思っています。
もし、自分の中に「でも、私はあの上司にバカにされっぱなしで辞めたくない・・・!」と思う気持ちがあるなら、あと一ヶ月だけやってみてください。
そして、一ヶ月ごとに、もう一度自分の気持ちに問いかけてみればいいんです。その中で、「もしもうイヤだ!」と思うなら、自信を持って辞めてください。
あなたは、ただ苦しみに耐えるためだけに生まれてきたんじゃないはずです。あなたの選択は、いつでもあなたが決められるんですから。」(途中省略箇所あり)
まさに自分に言い聞かされたようでした。
他にも心に残ったのが
・仕事のあいだでも、小さくてもいいので「楽しいこと」を見つけてください。
・目に見えた評価がなくてもあなたの存在は確実に意味があるのです。
・人は不安になるときほど「周囲の人は、みんな○○という考えを持っていて、私だけ孤立している」と思いこみやすいものです。
・とにかく小さくてもいいので「喜び」を見つけること。
自分自身にとって、救いの言葉がたくさんありました。
仕事のことで悩んでいるあなたにも、きっと救いの言葉が見つかるんじゃないでしょうか。
「プチストレスが晴れる」というよりも「心が救われた」本でした。
疲れた心が温泉に入ったように、ホカホカあったまりました~。
【出典】
「プチ・ストレスが晴れる本ーうつとイライラがスーッとなくなる」 ゆうきゆう 成美堂出版