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【作品出品 2019】現在の小学生・中学生 約200人が描く青写真とは?「現在の青図-中之条 2019-」@中之条ビエンナーレ2019
【中之条ビエンナーレ2019】
群馬県中之条町で8/24より開催されている「中之条ビエンナーレ2019」にエデュケーショナルプログラムアーティストとして参加しています。
展示している作品は「現在の青図-中之条2019-」
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13882273/picture_pc_a0599751344b5a4c50c96c25cbb82df9.jpg?width=1200)
(現在の青図-中之条 2019- Cyanotype 2548mm×7725mm ©Shunya.Asami)
中之条小・中学生約200人と制作した作品と、前回2017年に制作した作品を構成したインスタレーションを発表しています。
さらに、小学校・中学校でのレクチャーの様子や、ワークシート、アンケートも合わせて展示。こちらのアーカイブスペースは、さいたま国際芸術祭2020でも共に仕事をしている、ソーシャルデザイナーの山本未知さんがレイアウトしてくれました。作品とともにこちらのスペースもじっくり観ていただけたら嬉しいです。
●エデュケーショナルプログラムへの思い
このプログラムの実施にあたり、山重ディレクターにこのプログラムの目的を訊ねました。
「中之条ビエンナーレが始まって14年。彼らには、生まれた時からビエンナーレが行われている環境がある。将来を担う子どもたちが主体的になる芸術祭にしたい。また中之条には美術館はないが、芸術祭がアートの教育プログラムを担うことができないか模索したい。」という思いを伝えてくれました。私のアートが地域やそこに住む人に何をプレゼントすることができるか挑戦したいと思い、それを実現するプログラムを考えました。
●教育現場との協働
2019年に入り、作品の構想が固まり、事務局・学校現場と打ち合わせを重ねました。2019年5月に打ち合わせを重ね、2019年6月、学校の授業時間内でプログラムを実施しました。(中学校3時間・小学校2時間)
行ったプログラムは、大切にしているものや記憶の品をモチーフに、カメラを使わない写真作品(フォトグラム)をつくる「現在の青図-記憶の時間を写そう-」。
ただ作品制作するだけではなく、写真表現の原点、表現の面白さを実感しながら、作品制作の根っこの部分を共有できるプログラムづくりを心がけました(別紙参照)。課題だったことは、学校現場との授業時間数の調整です。すでに年間スケジュールが決まっている中、充実した活動をする為の工夫が必要になりました。管理職の先生に1時間毎のプログラム内容を見ていただきアドバイスをもらいながら、授業時間数と実施場所の環境等が決まりました。このプログラムは、学校現場の理解が無くては実現できないと改めて感じました。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13983482/picture_pc_39dc15659ac4b45915b042970dc0b5f5.jpg?width=1200)
(中之条中学校でのレクチャーの様子 6/20)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13882294/picture_pc_696dd854bcb105c5509cb9dee21a154d.png?width=1200)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13882300/picture_pc_b633d37605d46f59d9379116a9fef1f5.png?width=1200)
(中之条中学校でのプログラムシート)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13983531/picture_pc_cc87eda957ad6f9113b1e68d4af75659.jpg?width=1200)
(中之条小学校でのレクチャーの様子)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13882286/picture_pc_fd60577fc7e12e03abe69397ad279068.png?width=1200)
(中之条小学校でのプログラムシート)
●教育現場と地域芸術祭の可能性
作品だけでなく、アイデアシート、アンケートからも、子どもたちの姿を想像していただくと学校現場と地域で行われる芸術祭が協働した時に生まれる可能性を感じることができると思います。一例を挙げると、小学校6年生のアンケートに「ぼくは、ワークショップをして、他の活動にも積極的にやってみようと思いました。ワークショップはとても楽しくて、またやりたいと思いました。ビエンナーレの作品を自分のや他の人のも見に行きたいです」という記述がありました。一生懸命行った作品制作の経験を経て、様々なことに前向きに取り組む意欲が湧いています。私は、この気持ちが生まれたことがとても感慨深く、実施してよかったと心から感じ、連携プログラムの可能性を実感しました。今後もこうした取り組みが、子どもたちにとって主体的な表現の発表の場になれば嬉しいなと思います。
今回参加してくれた児童生徒のみなさん、また学校現場の先生方、ビエンナーレの事務局の方々、共に制作をしてくれた仲間へ、この場をお借りし深く御礼申し上げます。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13882301/picture_pc_b36d8b65da79982e1ccc023e478122e0.jpg?width=1200)
作品展示会期:
2019年8/24-9/23
9:30-17:00
作品展示場所:
沢渡暮坂エリア
旧沢田小学校・ランチルーム
群馬県吾妻郡中之条町下沢渡964-1
プログラム詳細:
「現在の青図 -記憶の時間を写そう-」
中之条中学校3年生 121名
レクチャー1:6/17(月)第6校時:3学年全員
レクチャー2:6/19(水)第2校時〜第4校時クラス毎
レクチャー3:6/20(木)第2校時:3学年全員
中之条小学校6年生 108名
レクチャー1:6/20(木)第4校時:6学年全員
レクチャー2:6/20(水)第5校時:6学年全員
制作チーム(敬称略):
・アーカイブ・記録映像制作:
山本未知
・プログラムアシスタント:
懸谷直弓・中之条ビエンナーレ事務局
・作品展示アシスタント:
剣持政幸・青木裕志・大山里奈・荻野 紗良
website:
https://nakanojo-biennale.com/
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![Shunya.Asami NOTE](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88780620/profile_7d5df4ad45f4517ddd42b12146063879.jpg?width=600&crop=1:1,smart)