シチリア②〜旧市街とモンレアーレの街
旧市街あたりを中心にぶらり旅。
山の上にある黄金に包まれた大聖堂にも足を伸ばした。
パレルモ大聖堂
旧市街にあるパレルモで一番大きな大聖堂。外観は、お城のような雰囲気があり、茶色がかった外壁の色が歴史を感じさせる。内部は、装飾が少なく素朴な印象。大勢の観光客が押し寄せ、賑やかな場所だった。
大聖堂を見学していると何やら見覚えのある初老の男性を見かけた。こちらの視線に気がつくと男性はこっちを向いて笑いかけてくれた。「あ、思い出した」。この人は、フェリーで同室だったおじさんだった。なんかほっこり。
大聖堂付近をぶらぶら
大聖堂あたりを適当にぶらぶら。海の方向に向かっていくと商店街が続いている。その途中でちょっとした教会を見つけたので入ってみた。Googleマップによると「Chiesa del Santissimo Salvatore」というらしい。
内部は楕円形になっていて、たくさんの椅子が並んでいる。一見、教会というより劇場のような雰囲気を感じる。(後々調べたところ、どうやらクーポラにのぼって街の景色を見ることができたらしい。残念)
ヌゥーヴァ門
海側の商店街とは逆方向に進み、ノルマンニ宮殿のすぐそばにある。ルネッサンスやアラブノルマンなど様々な様式が混ざったデザインが特徴だという。確かにアラブ人っぽい姿が彫ってあり、独特というかちょっと変わった見た目だ。
モンレアーレ大聖堂
ヌゥーヴァ門を通り過ぎたところにあるバス停からモンレアーレ大聖堂へ。バス停で待っていると「タクシーで行かないか」としきりに勧誘されたが、その度に断った。結論を言うとバスでいいと思う。
パレルモの街が見渡せる小高い山にあるモンレアーレの街に到着。バス停から少し歩くと目的の大聖堂が現れた。目の前の広場にある噴水と大聖堂の壁の時計が不思議な魅力を醸し出している。
大聖堂の見どころは、天井や壁の大部分を覆い尽くす金箔のモザイクだ。ひと目見れば、誰もが驚きの声をあげ、うっとりと見入ってしまう美しさがある。特に気に入っているポイントは、天井の装飾の細かさ。天井の板と柱に施された緻密な金細工が豪華さと神々しさを引き立たせている。これまでも金のモザイク装飾を見てきたと思うが、ここは別格だ。
モンレアーレの街
大聖堂があるモンレアーレの街自体もどこか親しみを持てる街並みで、ゆったりと時間を過ごす地元民や可愛らしいお土産を売る店など見ていて飽きることがない。歩き回った後は、ベンチに座ってしばらくぼーっとしていた。
あとがき
シチリア旧市街の様子をまとめていると見逃しが多かったことに気がつく。旧市街には名所がたくさんあったのに全然見れていなかった。当たり前だけど、全てを見ることはできないので仕方がない。しかし、「もっと多くのものを見てきたかったな」と思ってしまう。
どうしてシチリアという土地は、これほどまでに人を惹きつけるのか。
土地によっては、まったく旅の記憶を思い出せないこともあるのに、シチリアに関しては心地よい思い出が溢れてくる。
どうやらnoteでのシチリア旅は、まだ終わらないらしい。
次からは、パレルモ近郊の街を巡り始める。
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