【オライリー氏からの助言】ようこそ21世紀へ#11 ロバストではないもの①
こんにちは。シンラボ共同代表の草場です。
オライリー氏のレポート、『Welcome to the 21st century』をまとめています。目次は以下です。
・概要
・二度と戻ってこないものは何か
・今、完全に予想外のことが起こるかもしれない?
・未来からのニュース
・堅牢な戦略の展開
・堅牢ではないもの
先日は、堅牢(ロバスト)な戦略に関して、オライリー氏の考察を見ていきました。
重要な点は以下です。
真の問題を解決し、あなたが提供するものを必要としている顧客に真の価値を提供することは、強固なことだ。
新たな課題に柔軟かつ迅速に対応するための知識、スキル、マインドセットを自分自身と従業員に身につけさせることは、強固なものとなる。
今までのやり方では通用しなくなったことからピボットして、新たな機会に全力で取り組む方法を知っていることが強固である。
大きな目標を達成するために、新しい仲間を見つけ、協力していくことは、勝ち負けの競争よりも強固なものになる。
それでは、堅牢(ロバスト)ではないものは?
■堅牢(ロバスト)ではないもの
再び、チェスマスターの言葉から始まります。
不手際はすべて板の上にあって、作られるのを待っているのだ。
サヴィエリ・タルタカワー
さて、どういう意味でしょうか?感染症の影響で、以前当たり前と思われていたものの弱点が露呈しました。
グローバル化、相互接続、ジャスト・イン・タイム経済が脆弱であることが明らかになった。企業は回復力よりも財務効率を重視しているため、サプライチェーンの混乱は急速に拡大し、そこから回復するのは困難だった。iPhoneの部品不足から、人々が飢えに苦しむのと同時に畑で腐っていく食料まで、大企業が自社株買いのために何十年も資本を流出させた後に救済を必要としていることから、何かを変えなければならないことは明らかだ。
アメリカは危機にどのように対応するのでしょうか?以下の記事には、日本に黒船がやってきたことと比較して検討されているので読んでみてください。
問題はもちろん、この危機が我々のやり方を変えるほどの衝撃を与えるかどうかだ。日本人は最終的にペリー提督の艦隊に恐怖以上のものを持って反応した。彼らは自分たちのことを地球の頂点だと言うのをやめた。彼らは教育制度を一新した。西洋の科学的方法を採用し、国家を再編成し、近代的な官僚機構を作った。この大規模な変化は、明治維新として知られており、日本を良くも悪くも近代世界へと導いた。当然のことながら、旧来の武士階級はこれに苦々しくも怒りを込めて反撃した。
ではこのような状況で、堅牢でないものは?オライリー氏は以下を上がられています。
・堅牢ではないものの例
必要のないものを買うためにお金を借りるように人々を奨励すること
大切にして手放すのではなく、数回使ったら捨てられるように設計された製品を作ること
人々に害を与えるような製品を売ること
持続可能性のないものは堅牢ではなさそうです。当たり前か。
経済学者たちは何年も前から、ある人の支出は別の人の収入であり、執拗な賃金カットはいつか経済崩壊につながると警告してきたが、今、私たちは労働者と消費者が同じものであるということを劇的に示している。エリック・リューとニック・ハナウアーが10年近く前に書いていたように、私たちは「皆が良くなれば皆が良くなる 」と思い知らされています。一般人にとって、株式市場と経済の乖離がこれほど明確になったことはほとんどない。ウォール街にとって良いことがアメリカにとって良いことであるかのようなふりをするのをやめる時が来ているのだ。
経済的な考察に関して、勉強する必要がありますが、株式市場と実体経済との乖離はよく見る必要がありそうです。知識が無いため、日経平均がなぜ過去最高になったかが未だに理解していないため。。。
長くなるので、本日はここまで。