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「藍」の魅力
わたしの菜園の隣では、若いご夫婦(?)らしき方が自然栽培を楽しんでらっしゃいます。
そこにはスーパーで見かけるような野菜は無く、知らない人が見ると雑草畑(わたしもそう思っていた一人でした😆)。
聞くと、その畑にあるすべての草や葉の名を教えてくれ、一般的なものではヨモギや大葉。また、これまでわたしが見たことの無かった藍も。
どうやらヨモギも大葉も藍も主として染料として楽しむらしいのです。
昨日、夏以来久しぶりにお会いしたので、「藍」は今どのような状態かと聞いたところ、
「(下の画像を指さして)これなんですが、もう花は枯れ種を取り出し葉っぱは染色用に持って帰りました。赤い葉の下には実が少し残ってますね。今度、よかったら種を差し上げますよ。」と。
赤い茎の色が目を引きます。
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その後、「(下の画像を指さし)この藍の葉、このように藍色の色素が出てくるんですよ」とも。
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藍について
藍についての過去記事を添付します。
内容としては興味深いのは、3点。
「明治時代の日本では街が深く鮮やかな藍色で溢れていた」、
といい日本独自の発酵技術から生まれたもの。「藍四十八色」、
多様な藍色があるというのも日本のきめ細かな美意識に影響をしているかも。「藍職人は病気知らず」
解毒、解熱、毒虫刺され、抗菌作用、防虫、防腐、防臭、防炎、保温、保湿、紫外線遮蔽など多様な藍の効能が知られています。
「藍」のお茶も健康茶として開発中らしいです。
ジャパンブルー、サムライブルーの由来
日本の色と言えば日の丸の赤、
サッカーではジャパンブルーやサムライブルーと青色で表現する理由は、
新幹線に見られるような「日本の国土を象徴する綺麗な海と澄んだ空の色」と言われていて思っていましたが、
明治時代に英国人科学者ロバート・アトキンソンやラフカディオ・ハーン(小泉八雲)などの著述にもあるように日本国内が藍色で溢れていたこと、から、そもそもは「藍色」は日本を象徴する色でした。
さらに日本サッカー協会によると、
戦国時代に武将たちが戦に臨む際に纏った鎧下と呼ばれる着物に使われた藍染めの生地において最も濃い色で勝つための験を担いだ「勝色」。
藍は日本人にとって伝統的な親しみのある大切な植物なのです。
最後に
夏には藍の葉が緑の頃に見ていましたが、
今回、初めて藍の茎が赤くなり一部の葉が藍色に変わっているのを見ました。
昔の人は、この葉で染めたり、医薬品、保湿、防虫、防炎、など日常のさまざまな用途に使っていたという「藍」。
興味は尽きないですね。
今度、藍の種を頂いたら心を込めて自分で育ててみようと思ってます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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