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ミミズの生態を理解すると世界が変わる

ミミズって、昔から目が見えず腸しかない下等生物と思っている人って多いですよね😰

だけど、土を触っている人ならミミズの素晴らしさを知っているように、大地にとって重要な生物だと世界中で研究されてきました。

中でも、ダーウィンは死に際まで40年間研究したという。

今回、そのミミズの働きを、30年以上研究を続けている農学博士中村好男先生著「ミミズと土と有機農業」を参考に「カーメン君」ガーデンチャンネルで説明していましたので、わたしの少しばかりの知識と共にご紹介します。

目から鱗の話!

最後にYouTubeを添付しますので、ご関心のある方はご覧ください。
その場合はネタバレになるので、この記事は読まない方が良いかもしれませんね😆

自然栽培する方には知っておいた方が良い知識だと思います。


始めに

昨年12月に、インド最大の先住民族ゴンド族によるハンドメイドの絵本(タラブックス社)、神秘的なまでの森羅万象を伝承していくべくゴンドアートによる絵本の記事を書きました。

そこには、世界のはじまりとして、地中の作り手としてミミズがいなければ世界は誕生していないと書いてあります。

当然注目される生物なのですね。

その記事がこれ、、、


ミミズの何が素晴らしいのか

家庭菜園や畑をしていると、ミミズは「土壌を最適にしてくれる」生物として理解していると思いますが、実は驚くほど素晴らしい働きという🙄

わたしの想像を超えた働きをしてくれてる。。。😲

因みにわたしの理解は、「土を団粒構造にして微生物と共存することで土に養分を与える」といったところでしょうか😆


では、はじめます。

ミミズの驚くべき働きは4つ、動き回る、食べる、糞尿をする、死ぬ。

それぞれについて簡単に説明します。

1.動き回る

ミミズは土の中を常に動き回ることにより、通り道が空気の層を作りふかふかの土に、排水溝となり水はけのよい土にしてくれます。
植物にとって酸素が供給され呼吸しやすく、新しい水分も吸収しやすくなるのです。(⇐ここが秀逸!)

ミミズがいるだけで、土を耕しているのと同じ効果なのです。
(自然の鍬と言われているそう、、、)

2.食べる

ミミズは歯が無くなんでも食べるために飲み込んでしまい、分解してウンチとして排泄します。
なんでもというのは、土、落ち葉、昆虫の死骸、動物の糞、ゴミ、髪の毛、他自然界にあるものです。

そこで、凄いことが2つ。

1つ目は、
土に有効な微生物を食べるのですが、腸の中でその微生物を8倍から20倍に増殖させた後、ウンチとして出すというのです。(⇐ここが秀逸!)
培養マシーンのようで、人間で言うとヨーグルトを食べた(乳酸菌を飲んだ)イメージでしょうか?
そしてさらに、ミミズは土の中を動き回るので、有効な微生物をあちこち多くの場所にばらまいてくれるというのです。(⇐ここが秀逸!)

2つ目は、
自然界に無い化学肥料や農薬についても、残念ながら食べてしまうのですが、これは排泄せず腸の中に蓄積して自ら死ぬというのです。(⇐ここが秀逸!)


3.糞尿をする

植物の3大栄養素は、窒素・リン酸・カリウム。ミミズは、この3大栄養素を植物に適切なものに変えてくれます。

ミミズの尿
尿はアンモニアで肥料分である窒素になります。
ミミズは、身体がつやつやヌルっとしているのは、皮膚から尿を出すためです(汗と考えても良いかも😅)。

尿を身に纏ったミミズは土の中をあちこち動き回るので、結局栄養分の窒素を至る所に撒いてくれるのです。(⇐ここが秀逸!)

ミミズの糞
リン酸って植物は吸収しにくいらしいです。
しかし、ミミズは土にあるリン酸を腸内酵素で植物が吸収しやすいように変えてくれるというのです。(⇐ここが秀逸!)

ミミズは、雲母・長石などの鉱物に入っているカリウムも食べて、リン酸同様腸内酵素で植物が吸収しやすいように変えてくれるというのです。(⇐ここが秀逸!)


植物の3大栄養素である、窒素・リン酸・カリウムを植物のために適切に作って出し、動き回っていたるところにばらまいてくれる、って凄くないですか?(⇐ここが秀逸!)


アミノ酸

通常の土壌は2種類しかないけど、ミミズの糞には33種のアミノ酸が含まれていることから、光合成の補助的な役割としての肥料となる。


4.死ぬ

ミミズは、死ぬときには自身の消化酵素で自分を溶かします
この身体、たんぱく質でできており、溶かした身体は肥料でいう窒素になると言います。

最後まで植物のために貢献。 (⇐ここが秀逸!)

素晴らしい死に際!


【参考YouTube】
【みんな知らない】土壌改良するならミミズを使ってください     【カーメン君】【園芸】【ガーデニング】


【参考記事】
土壌における生きものの役割 ―ミミズを教育に活用する―

【おまけ】


最後までお読みいただきありがとうございました。




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