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ミニトマトの生命力
トマトを栽培していると、どんどん出てくる脇芽を摘む作業がある。
いつもは脇芽を畑の肥やしにするため(?)ポンポン近くに投げ捨てるんだけど、以前、この脇芽が育つかもしれないと思い畑の空いた所に挿してみた。
そうしたら、よく見るとひっそりとミニトマトの実が育っているではないですか。しかも本日一粒収穫、少しまだ青臭いけど美味しい。
手入れも水やりも何もせず放っておいた小さな芽が雑草の中できちんと実を付けたミニトマト、その強い生命力に驚き😮
そこで、いろいろ調べてみると、何気なく育てていた野菜のことを学習することができた。
脇芽を摘む理由(栄養生長と生殖生長)
脇芽を摘むという地味な作業、摘まずに放っておくと栄養生長※が旺盛となり収穫量が減ったり収穫できなかったりする。
脇芽を摘まないと栄養が葉や茎の生長に傾き太い茎や大きい葉となり、花芽や果実を積極的に作ろうとしなくなるから。
※栄養生長とは
葉や茎や根など植物の自らの体を生長させる栄養器官を大きくする段階
そして、葉や茎がある程度大きくなったら花を咲かせて果実を作る生殖生長※を促す。そうして美味しいトマトが育つんです。
※生殖生長とは
花芽や果実など子孫を残すための生殖器官を大きくする段階
トマトの仕立て
果実の収穫を最大化するには、後に茎となる脇芽の数を決めてその数以上の脇芽は摘むこと。
トマトの仕立ては、この茎として伸ばす脇芽の数を1から3本で仕立てるのが良いみたい。
この3本までの仕立てにより、栄養生長と生殖生長のバランスを上手にとり収穫を最大化することを期待するのです。
また、多すぎる花も摘んで美味しいトマトを作ります。
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挿し木した脇芽
で、挿し木した脇芽について。
挿し木した脇芽は、雑草の中でいつの間にか根を生やして育ったよう。
だけど、茎も細く葉も少なく小さいわりに実がついているところを見ると、育つ環境が悪くできるだけ早く子孫を残したいという本能から、生殖生長が促されて直ぐに実を付けたのでしょう。
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各植物の育て方
今回の何気なく挿し木したトマトの生長を見て思うこと。それは、植物は本能的に強い生命力を持っているので、如何に上手に生長させるかは環境と人間の的確な手の入れ方なんですね。
だから果実の場合は、脇芽や葉を摘み、多すぎる花は摘み採ったりして採りたい果実に栄養を集中させる。
葉物野菜や根菜類の場合は、花が咲きかけたら摘んで生殖生長させないようにして栄養生長に集中させる。
言うは易し、行うは難し。
野菜を育てるのは思い通りにはならないけど、知識を得て精一杯愛情をかけて付き合うことが大事だということを学びました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(参考)
参考にした動画を添付します。
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