根っこが大事
中学生のこころに届けたい
ある中学校のPTA講演会で、
320人の生徒を対象に、食の話をする機会をいただきました。
今の中学生って、どんなことを考えているのだろう・・・
どんな話なら、興味を持って聞いてくれるのだろう・・・
みんながスマホを持ち、タブレットを使いこなし、SNSであらゆる情報を瞬時にゲットでき、世界中の人と自由に繋がれる世の中。
今の中学生は、かなり大人っぽいのかもしれない・・・
そんなことを考えながら、何をどんなふうに話せばいいのか・・・と
思いを巡らせるところから始まった。
食事のアンケートを取ってみた
教頭先生にお願いして、全校生徒に、食についてのアンケートを取らせてもらった。
朝ごはんの有無と、内容(ごはん、パン、それ以外)、味噌汁を週に何回か。好きなお菓子、気になる体調について。
朝ご飯を食べている子は大多数。少し安心。
ご飯食よりパン食の方が多い。
ご飯を食べている子でも、味噌汁を飲んでいない子は、結構多い。
全体的に、味噌汁の摂取はかなり少ないことが見えてきた。
好きなお菓子は、圧倒的に ”グミ” と ”チョコレート” 。
そして、体調不良で困っている子が結構数いて、驚いた。
頭痛、腹痛、生理痛、花粉症、吐き気、胃腸が悪い、咳が止まらない、
めまい、眠れない、寝つきが悪い、ふらつき、耳鳴り、etc・・・
健康であることは、時代を超えて、年齢関係なく、どんな人にも大事なこと。
未来ある中学生に、健康でいることがどんなに素晴らしいことかを
伝えよう!
そして、今、小さな症状をきちんと改善してほしい・・・
食生活で改善できることを知ってほしい・・・
頭の片隅にでも残れば、いつか、思い出して、役に立つかもしれない。
テーマは『生きることは食べること~未来の自分を作る“氣”のある食事〜』
1.自分の体と向き合おう
健康とは、肉体的に、精神的に、そして、社会的に良好な状態をいう。(WHO)
自分の健康度は、何%だろう?
100%に手を上げた子は一人。素晴らしい!
80%はちらほら。50%はもう少し多かった。
2.古典医学のはなし
古典医学とは、東洋医学など伝統医学の元になるもの。
宇宙の法則。物理学・科学・天文学・数学・哲学を総動員した医学。
物事は、根本が大切という考え方。
病気を治療することはとても大切だけど、なぜ病気になったかを見つけることが最も大切。病気にならない体作り。
3.中学生はとても大切な時期
人生で2番目に、体が大きく変わる時。
この時期の栄養は、一生を左右するくらい重要。
「You are What you eat」
欧米に古くから伝わることわざ。
あなたは、あなたが食べたものでできている。
体だけでなく、性格も含めた、あなたのすべて。
4.食を取り巻く現状と気をつけること
便利の向こう側には、危険も潜んでいること。
人工甘味料、添加物は、体に蓄積していくこと。
それも、将来の健康に大きく関係する。
何を食べるか、何を食べないでおくか・・・選択できる知識をもって。
5.“氣”のある食事とは・・
日本人の遺伝子に合う食事を食べてほしい。
炊き立てのご飯と、作りたての味噌汁はみんなが思っている以上に
力があることを、昔の文献から知ってもらった。
6.まとめ 「生きることは食べること」「食は人生なり」
食べ物が変われば、体が変わる。体が変われば、精神が変わる。精神、考え方が変われば、行動が変わる。行動が変われば人生が変わる。
江戸時代の観相学の大家の「水野南北」は、「食は人生なり」と残している。
そして、「食で治せない病気は、医者でも治せない」
「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」
西洋医学の父「ヒポクラテス」が残した言葉を紹介。
子供たちは、本当に真剣に聞いてくれていた。
ほとんどの子の顔が上がっていた。
後ろの方から、首を長くして、聞いてくれた子とは、
何度も目があった^^
学校の雰囲気、先生方のご指導の賜物なのだろうと感動。
素直な気持ちで、そのままを受け止めてくれた中学生
質問をしてくれた子、
お礼の言葉を言ってくれた子の感想を聞いて、
感動した!!!
私が伝えたかったことを、まとめてくれた✨
中学生はすごいと感じた。
講演会後、全校生徒に感想を書いてもらった。
ご協力くださった、教頭先生、担任の先生、子供たちに感謝。
今は、一人一人タブレットを持つ時代。
QRコードを読み取ってオンライン上で感想の提出をすることも、普通にあるのだそう・・・
知らなかったことが逆によかった♪
子供たちの直筆の感想は、やっぱり良い!!!
それぞれの子供の思いや様子が、直に伝わってきた♡
びっくりした!との感想が多かった。
・自分が食べた食事と、健康はとても深い関わりがあることを初めて知れた。
・体調が悪くなった時は、これまでの食事を見直してみたい。
・日頃の食事で病気の予防ができることが知れた。
・体質は、食べてきたものと関係があることが知れた。
・好きなアイスやお菓子の食べ過ぎに気をつけたい。
・食事が薬になることが知れた。
・今、食べている食事が未来を作ることがわかった。
・今まで、健康のことや、食べ物が大切だと考えたこともなかった。
・病気は、薬を飲んだり、病院に行かなければ治らないと思っていた。
・今の自分の体質は、今まで食べてきたもので作られている。
・これから、ご飯と味噌汁をちゃんと食べたい。
・自分の口に入れるものを意識して食べたい。
・味噌の凄さを初めて知った。
・米と味噌を一緒に食べる意味がわかった。
・自分で自分の健康を崩していたことがわかった。
・食で人生が変わると聞いたので、一食一食をもっと大切にしたい。
・病気になった時、カップラーメンばかり食べていたので止めます。
・・・etc・・・
この子たちが、今から、食べることを大切にしながら生きていくならば、
きっと良い人生になるだろうと思うと、涙が出るほど嬉しかった。
若者による悲惨な事件や事故、病気に自殺・・・が増えていて、
悲しく悔しい思いでいっぱいになる。
昔から、「健全な肉体に、健全な精神は宿る」と言われるように、
健康的な食事は、健康的な肉体を作り、健康的な思考・精神を作る。
と、私は信じています。
子供たちの未来が、健康でこころ豊かでありますように!