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shoko
2020年7月1日 10:58
日本では現在、世界各国の食材が手に入り、料理法が伝えられるがゆえの選択肢の多さが、人を悩ませてもいる。何をつくったらいいのか選べないのだ。料理技術の低下も著しい。レパートリーも少ない、基本技術も怪しいまま、台所に立つ人は珍しくない。さらに忙しさが料理を困難にする。食材を調達したり、つくる時間もままならない。食べ損なった食材やつくった常備菜が冷蔵庫の中で腐り、つくる気が萎える。子育てと家事の両立に
shokosun(伊藤尚子)
2018年8月19日 15:56
前回は、料理が上達するためのレシピ本の選び方について、大まかな考え方を書きました。料理の基本パターン(公式)を掴めるような内容のものがいいですよ、とお伝えしましたが、では、具体的にはどんなものがあるでしょうか。私自身が料理を始めた時、役に立ったのは、有元葉子さんの「有元葉子の料理の基本」という本でした。2000年の出版です。素材の扱い方、茹で方、煮方、揚げ方…といった項目で、それぞれのパターン
宮本恵理子
2020年3月16日 03:58
「休校期間中は、できるだけ家庭学習の継続に努めてください」2週間前、突如、言い渡されたお達しには参りました。なぜかというと、わが息子(小2・8歳)におきましては、現時点で「家庭学習の習慣」というものがほとんど備わっていないからです。彼の脳の8割は野球とドッチボールで占領されていて、毎日の家庭学習といえば、学童でやり残してきた宿題を完了させるくらいのこと。その宿題も、今回の緊急休校パタ
有賀 薫
2019年10月27日 11:52
家事についての本格的な専門書や研究書は実用書にくらべて少ない。それは家事が言葉でうまく説明しにくいからでもある。「名前のない家事」という言葉が流行っている。でも、名もなきものだから家事であるともいえる。「名のある家事」はすでに仕事であって家事ではない。……というようなことを考えるために、家の外からさまざまな概念をひっぱってくる必要がある。最近いくつか、家事や家庭の考察に役立った何冊かの本を読
2020年6月4日 16:11
東畑開人『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』より。 どんなにヘタクソでも、そこにいる誰かがやりつづけないと回らなくなる仕事というものがあるのだ。 専門家の仕事は一定水準以上のことができないならば、しないほうがいい。外科手術もセラピーも、未熟な者がやっていいことはない。うまくできなければ、相手に致命的な損害を与えてしまうからだ。そこにはリスクが存在している。だから、専門家にはトレ