組織における同質化の強みと弱み
最近転職した私ですが、前職と今の会社で組織文化がかなり違うなと感じています。
最も強く感じているのは、現職の組織では【組織<個性】で人材が多様化していて、前職の組織では、【個性<組織】といった感じで人材が同質化してたなということです。
転職して初めて、「こんなに色んなタイプの人が働いてるんだ!前職では結構似た感じの人を採用してたのかな?」と思いました。ちょっと現職と前職の違いを書いてみます。
現職の組織文化
・多様な個性を持った人材を採用している。
・個性を伸ばして組織に貢献することを推奨。
・仕事を通じて実現する目標を自分で掲げる。
※組織の目標はもちろん必達。
・上下も含めて社員間は出来るだけフラットに。
・空気読まないのOK。出来るだけ否定しない。
前職の組織文化
・似たような雰囲気の人材を採用している。
・組織に貢献するため、ハイパフォーマーの型を出来るだけ踏襲する。
・目標は会社から降りてくる。
※個人の目標はあるが、会社目標とほぼ一緒。
・上下関係はしっかり。軍隊に近い。
・空気読むの重要。否定的指摘は多いかも。
ざっとこんな違いがありました。
僕は前職もすごく好きだったんですけど、飛び出した方がもっと成長出来そうだなと思って転職しました。同質化から脱出したかったのかもしれません。
両社とも同じ人材業界なんですが、どっちも業界内では強い会社なんですよね。前職が業界トップの分野もありますし、現職が業界トップの分野もあります。なのでここではどっちの文化が良いのか、という話はしません。個人的に強みと弱みについて、感じたことを書きます!
同質化の強み
■似た人材を採用するため、マネジメントのコストが下がる
→マネジメントはしやすいだろうなと思いました。実際若いマネージャーが多いです。
■全員同じ型にハメていくので戦力化が早い
→実際若手で成果を出す人が多かったです。そのため若手でも競合に打ち勝つ場面はよくありました。
■組織が一枚岩で競争力がある
→プロダクト(商品)がある程度強い時は、凄まじいスピードで市場を占領していく勢いがありました。まさに軍隊ですね。
同質化の弱み
■人材が多様でないためマネージャーが育たない
→多様な人材をマネージできる実力が付きにくいと思いました。この部分は今大きな課題と聞きます。
■個性を削るため、成長の限界が早い
→ハイパフォーマーの型にハメるため、個性を削ります。ゲームっぽくイメージすると、「パワー型」も「スピード型」もみんな「バランス型」として育てるイメージですね。同じ育て方では限界が早いです。
■皆が似ているためイノベーションが起きにくい
→そもそも同じような人ばかりなので、新しい価値観や、一足飛びの発明などが起きにくいです。実際新規事業は出にくく、グロースしないものが殆どでした。買収による取り込みが多かったですね。
私が感じた強みと弱みを3つくらいにまとめると、ざっとこんな感じです。
まとめ
組織の同質化=短期戦に強い
弱者の戦い方として適切?
組織の多様化=長期戦に強い
強者の戦い方として適切?
こんな感じかな?と思いました。業界の最前線を走る大企業には新しい価値創造が求められるため、多様な人材が必要だと思います。同質化のまま大企業になってしまうと、歪みが生じてきそうですね。私の前職も組織文化の変容が必要なタイミングなのかな?と思います。
中小企業は、あえて同質化することで短期的な成長を図ることも作戦として有効そうですね!本日は以上でーす。
しょーじん
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