抗うつ薬の種類と特徴|まずは3種類だけ知っておこう|SSRI/SNRI/NaSSA
こんにちはSHOです。僕のnoteを読んで頂きありがとうございます。
今回のテーマは「抗うつ薬」です。
○抗うつ薬を飲むと太る!?
「抗うつ薬を飲んでいるからか、すごく太っちゃったんです」
このような言葉をよく耳にします。
確かに、精神科で処方される薬には太りやすいものがあると言われています。抗うつ薬も例外ではありません。
では、抗うつ薬を飲んだことが原因で太ってしまうのでしょうか?
●Yes&NO!?
この答えは….
【Yes】でもあり【No】でもあるのです。
え?どっちなの!?
中途半端なこと言わないでほしい!
そんなこと言われたら困っちゃう!
この記事を読んだことによって不安を募らせてしまい、逆にストレスになって気が気がでない、どうしたら良いのか分からなくなってしまうかもしれません。
それは僕の本意とかけ離れたものであり、そんなことを望んではないのです。
●抗うつ薬には種類がある
なぜ、「Yes」でもあり「No」と回答するのか?
それは「抗うつ薬の種類によって反応が異なるから」です。
実は、抗うつ薬は1種類ではなく、種類によって反応が違うのです。太りやすくなる薬もあれば、太りにくい薬もあります。
なので、最初の見出しで書いた「抗うつ薬を飲むと太る!?」の回答をする前に「抗うつ薬の種類」についてお伝えする必要があると考え、この投稿を作成しています。
色々種類があるのですが、まずは3種類の抗うつ薬があることを覚えて頂ければOKです。
●この投稿を読んでいただくことで分かること
今回の投稿を最後まで読んでいただくことで
・抗うつ薬の代表的な3種類(SSRI/SNRI/NaSSA)が分かります。
・ネットを見ると、難しい用語が書かれていますが、覚えておくところと、覚えなくても良いところが分かります。
・これを読むことで、「どの抗うつ薬を飲むと太りやすくなるか?」の記事を読む際に、すんなりと内容が入ってきやすくなります。
今回の投稿を読んでほしい人は
・初めて精神科にかかろうかと思っている人
・これから抗うつ薬を飲む予定がある人
・抗うつ薬を飲み始めたけど、担当の先生から、しっかりとした説明を受けていないので、太ってしまったらどうしようという不安を感じている人
などです。
これらに該当しない人でも、この知識があれば周りに該当する人がいた場合に教えてあげることができるかもしれません。
うつは誰でもなる可能性があるもの。どうか他人事だと思わず、自分にも関係があるのかもしれないと思って頂きたいです。
共感してくださった方は、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
ちなみに、僕が「うつ」を取り上げる理由は下記で触れています。
○抗うつ薬について
●抗うつ薬とはなにか?
抗うつ薬とは「向精神薬(脳の中でも特に精神に影響を与える薬)」の1つです。
●抗うつ薬の役割
抗うつ薬が主に行っていることは、「脳内の神経伝達物質を増やすこと」です。
神経伝達物質とは?については下記をご覧ください。この投稿では説明を割愛いたします。
抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質の中でも「うつ」の症状に関係するセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの「三大神経伝達物質」の調整を行います。この中でも特に「セロトニンを増やすこと」が主な仕事です。
また、うつ病の人に対してだけではなくて、不安障害や強迫性障害だったり、適応障害や発達障害の二次症状としてのうつに対しても抗うつ薬は使われます。
○抗うつ薬の種類
今回の投稿で紹介する抗うつ薬は3種類です。各種類ごとにさらに分類(商品名など)されますが、まずはこの3つを覚えて、そこから先はひとまず置いときましょう。便宜上説明はしますが、覚えなくていいです。
・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
・SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
・NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
この太文字にした英字表記の3つだけ覚えておけばOKです。カッコ内の長々としたものは覚えなくていいです。
以下では特徴についてまとめますが、内容が難しいので全部覚える必要はないです。覚えておくべきところは、太字で表記いたします。
① SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
簡単に言ってしまうと、セロトニンを増やす薬です。(ざっくりすぎる)
脳内のセロトニンは使われた後に回収されるのですが、その回収をストップさせる薬がSSRIです。
ちなみに、セロトニンを増やすといっても一気に増やすのではなくて、少しずつです。これはファスティング回復期に、消化が良いものを少量ずつ入れていくのと似ています。
少ない量で反応できるように、脳は感受性を高めています。一気にセロトニン量が増えるとびっくりしてしまいます。ファスティング回復期でも、急に油っこいものを食べたり、一気にたくさん食べたりすると、腸がびっくりしてしまうのと似ています。
そうすると何が起きるか?
気持ち悪くなったりする副作用が起きやすくなるのです。
また、少しずつセロトニンの量が増えていき脳が活性化されていくので、薬の効果が出るには時間がかかります。(約2~4週間)
<代表的な薬>
パキシル、ルボックス/デプロメール、レクサプロ、ジェイゾロフトetc…
② SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
簡単に言ってしまうと、セロトニンとノルアドレナリンを増やす薬です。(これもざっくりすぎる)
SSRIとの違いは、ノルアドレナリンの回収もストップさせることで、ノルアドレナリンも増やすことです。これによってドーパミンの働きも強める効果があり、意欲向上などが期待できます。
また、痛みの抑制にも効果があります。
<代表的な薬>
ドレトミン、サインバルタ、イフェクサー
③ NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
これは、SSRIとSNRIと少しメカニズムが違うのですが、その工程は覚える必要はありません。
覚えておくのは、これもセロトニンとノルアドレナリンの分泌を増やすものであるということ。そして、上の2つよりも効果が大きいということです。
<代表的な薬>
リフレックス/レメロン
○まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「抗うつ薬とは?」ということをメインに話をしてみました。
内容としては多少物足りないかもしれませんが、一気に詰め込んでしまうと大変なので、今回は抗うつ薬の種類が主に3種類あるんだということだけ覚えておいていただきたいです。
正確に申し上げると、もう少し種類はあるのですが、ひとまずこれでOKです。
次回の投稿では、この投稿を踏まえて
・太りやすい抗うつ薬はどれなのだろうか?
・抗うつ薬を飲んだら、どのような副作用があるのだろうか?
この2点についてまとめていくことにします。
今回の投稿は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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