なぜ、ファスティングを学ぶときは「ノウハウ」から学んではいけないのか?
ファスティングとは「断食」のことです。
なんとなく聞いたことがあるという人は多いのかもしれませんが、しっかりと理解している人は案外少ないイメージを持っています。
株式会社ルーティングシステムズ(https://www.routing-sys.jp/)が2022年2月に渋谷でファスティングに関する街頭調査を実施。対象は男性なのですが、この結果が非常に興味深いです。
まずは1つ目。
ファスティングを始めるとしたら「自宅」もしくは「施設」のどちらを選ぶかを聞いたところ、およそ9割の方が「施設」と回答しています。
そして、2つ目。(調査対象は男性)
ファスティングは、ダイエットとは異なることを知っているかどうかを聞いたところ、およそ8割の男性は知らなかったと回答しています。
「ファスティング=断食=ダイエット」
このような三段論法で考えている人が多いようです。
この調査対象は男性に限定していますが、調査結果をみる限りは、やはりファスティングについてきちんと理解をしている人は少ないのではないかと考察します。
では、ファスティングをやってみたいと考えた場合は、何から始めればいいのでしょうか?
以前、僕はこのような投稿をしたことがあります。
現在、指導者側にいる僕の見解は「ファスティングを伝えるときは先にノウハウを伝えてはいけない」です。
今回は、実際にファスティングをやる人の立場から書かせていただきます。
先に結論を申し上げると、一緒です。
ファスティングの方法を伝える前に、「なぜファスティングをやる必要があるのか?」という【理由】を伝える必要があると考えています。
・準備期はこれ食べて……
・断食期はこうやって過ごしたほうがよくて……
・酵素ドリンクは●●がおすすめで……
・ファスティングをやると一気に●kg痩せるから……
こういう話をすぐに始める指導者は、正直おすすめできないし、実際にファスティングをやる側も、このような話にすぐに飛びつかないようにしてほしいです。
「あなたにとって、ファスティングが必要な理由は●●だからです」
このようなアプローチからファスティングを知っていきましょう。
なぜSHOは、ファスティングを学ぶときは「ノウハウ」から学んではいけないと考えるのか?今回はその理由について解説します。
○ファスティングで「ノウハウ」より大事なものはなにか?
ファスティングにおいて、最も大事なことはなんでしょうか?
自分でこの質問を振っておきながら、この質問に対して即答することは非常に困難といえます。
この質問をした理由は、少なくとも回答は「ノウハウ」ではないということをお伝えしたかったことです。
なぜ、SHOはノウハウはそんなに重要じゃないと言い切るのでしょうか?
●ファスティングとは?
改めて、ファスティングについて簡単にお伝えします。
上でもお伝えした通り、ファスティングとは「断食」のことです。ただし、宗教的な意味合いの断食とは違い、一切の飲み食いをしないものではありません。
一定期間、固形物は一切口にしませんが、その代わりにドリンク(酵素ドリンクなど)で栄養素を摂っていきます。
●ファスティングは専門性が高い
これも上でお伝えしたことの繰り返しになってしまうのですが、「ファスティング=断食=ダイエット」と考えている人が多いようです。
調査は男性に限定していましたが、これは女性に対象は広げても結果はあまり変わらなかったのではないか……と推測しています。
シンプルに「痩せるための一手段=ダイエットのためにやるもの」だと考えているわけです。これは昔の僕がそうだったので、このように考えてしまうのも無理はありません。
しかし、ファスティングはそういうものではないのです。
「一言で申し上げると……」ということがそもそも無理。そんな簡単にファスティングがなにかという話はできません。
なぜか?専門性が高いからです。
●ファスティングで「ノウハウ」より大事なもの
「では、どうすればいいのか?」
これが知りたいわけだと思いますし、SHOは結局何が言いたいのかということでしょう。
ファスティングをやる前に必要なことは「なぜ、ファスティングをやるのか?」という【理由】であると考えています。僕は「Why fasting?」と呼んでいるところです。
例えば「ファスティング=ダイエット」だと考えるのであれば、わざわざファスティングをする必要はありません。他にもダイエットの手段はたくさんあるからです。
「断食」という人間の本質的欲求に反する行為をするのであれば、それに値する行為であると納得して行う必要があるはず。
「あなたにとって、ファスティングを行う必要がある理由は●●だからです」
これをきちんと行ってから、初めてノウハウを学べばいいのです。
○ファスティングを始める前には具体的に何をしたらよいのか?
ファスティングをやる前には「Why fasting?」という理由が大事なことをお伝えしました。その上で、どうしたらそれを行えるのかについて解説します。
●自分で理由を見い出す
1つは、自分でなんとかするということです。
ファスティングに関する情報は、ネットで調べればたくさんあります。また本屋に行って参考書を購入するのもよいでしょう。
ただし、繰り返し申し上げているように、ファスティングは専門性が高いので初回から自力でなんとかしようとするのは正直おすすめできません。
実際にやってみて、ある程度の効果は感じることはできるかもしれませんが、ファスティングの本質的なところまで辿り着けるかどうかは未知数です。
●専門家に師事する
ファスティングはダイエットと効果・効能も異なりますが、最も大きな違いはやはり「専門性が高い」こと。
少なくとも、初めてファスティングを行うときだけでもよいので、専門家のサポートを受けることを強くおすすめします。
最低でも、1回はファスティングを経験した人から教えてもらわないと、きちんとした効果を得ることができない可能性が高まります。
強いてデメリットをいうのであれば、ひとえにファスティングといっても世の中にはさまざまな方法が出回っているので、誰から教えてもらえばいいのか決められないということでしょうか。
あなたにとって信頼できるファスティングの専門家がいれば、一度その人に声をかけて話を聞いてみるのがよいかもしれません。
○まとめ
今回は【なぜ、ファスティングを学ぶときは「ノウハウ」から学んではいけないのか?】ということについてお伝えしました。
ノウハウよりも大事なことがありますので、まずはあなたが「なぜ」ファスティングをやる必要があるのかをしっかりと落とし込みましょう。
そして、独学でやることはおすすめできないので、せめて初回だけでも専門家の師事を仰ぎましょう。
いろんなファスティング指導者がいるので、あなたのお近くに専門家がいるのであればぜひ一度話を聞いてみてください。
僕もファスティングを行なっていますので、ご興味がある人はお気軽にお申し付けください。
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