便秘の落とし穴
どうも!こんにちは。自然排便研究所の藤本です。
今回は便秘の落とし穴というトークテーマでお話していきたいと思います。
実は便秘にはたくさんの誤解や落とし穴が潜んでいます。その落とし穴にはまってしまうと心身ともに負担をかけてしまうなんてことも。。。
よくあるいくつかの例をお話していますので少しでも参考になれば嬉しいです。
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1,ウンチは何で出来ている?
まず、本題へと入っていく前に質問です!
「あなたはウンチが何から作られているか知っていますか?」
思い浮かべた答えは、、、「食べ物を消化吸収した残りカス」ではありませんでしたでしょうか?
しかし、この答えでは正しくないのです。
実ははウンチは主に4つの材料から作られています。
ウンチをつくる4つの材料
・水分
・食べ物を消化吸収した残りカス
・腸内細菌
・剥がれ落ちた腸の粘膜
やっぱり食べた物のカスだ!と思ってはいけません。この話で重要なってくるのが、この4つの材料のうち最も多く含まれるものがどれか。ということです。
答えを先にお伝えします!ウンチで最も多く含まれているもの。それは「水分」です。それでは、ウンチを100%で考えた時の各材料の割合を見ていきましょう!
うんちの70~80%は「水分」です。残り20~30%が残り3つの材料というわけです。
人は食べ物を食べて胃で消化され、十二指腸と呼ばれる通路を通って食べ物がドロドロとした状態で小腸へ向かいます。小腸では栄養と水分のほとんどが吸収され、吸収しきれなかった栄養分や水分はそのまま大腸へ流れ込んでいきます。その途中で腸内細菌や剥がれた腸の粘膜などを巻き込みながら進んでいきます。これがウンチの元になる材料です。大腸には小腸以上に水分を吸収するパワーがあり、ドロドロになったウンチの材料から水分をさらに吸収してウンチを形作りながら排泄のために出口(肛門)の方へと進んでいきます。すごく簡単にですが、これがウンチが作られる一連の流れになります。
ウンチのほとんどが「水分」で出来ていることを知った上で本題へといきましょう!
2,「食べた量」=「ウンチの量」は落とし穴
前章でウンチのほとんどが「水分」だとご紹介しました。
しかし、一般的には「食べたものがウンチになる」と思っている方が実は多いのです。食べ物は胃に入ると強い酸(胃酸)によって吸収しやすいようにドロドロに溶かされてしまいます。そして、そのほとんどは小腸で消化吸収されてしまいます。
そのため、肉・魚といったタンパク質中心の食生活ではほとんどが体へと吸収されしまいウンチの材料とはなりません。
そういった食生活の状態で食事量を増やしたとしてもウンチの量は増えることはありません。逆に動物性たんぱく質(肉・魚)は腸に住む悪玉菌の大好物なので、摂りすぎると腸内の悪玉菌が増え、腸内環境の悪化にもつながってしまいます。
食べた量=ウンチの量の落とし穴には引っかからないようにしましょう!食生活を見直し、うんちの材料になる食品もバランスよく食べることがとても大切です。
3,排便回数という落とし穴
あなたに質問です。
「どこからが便秘だと思いますか?」
日本内科学会では、
「3日以上便が出てない状態。または毎日排便があっても残便感がある状態」が便秘の定義とされています。
ここにも大きな落とし穴があります。それは便秘でお悩みのほとんどの方が排便の回数を意識しすぎているということです。
「3日以上便が出ていない状態」と定義にもありましたが「毎日排便がない」「2日1回しか出ない」状態が便秘と思ってしまいそうですが、そんなことは全くありません。
なぜなら、食べた物や量も人それぞれ異なるからです。排便のメカニズムとして大腸にあるS字結腸や直腸と呼ばれる部分に一定量のウンチが溜まらないと「便意」は起こらず排便が出来ない仕組みになっています。そのため先ほどもご紹介した通り「食事量が少ない」「ウンチにならない食品を多く摂っている」などの場合は大腸にウンチを溜めるスピードも遅くなってしまいます。すると排便回数も自然と少なくなってしまうのです。
最も意識して欲しいことは「排便後に残便感やお腹に不快感があるのかどうか」です。言い換えれば排便回数が少なくても排便後に「スッキリ感」を感じることが出来ているのかが一番大切です。何度もお伝えしますが、食事内容や排便回数も人それぞれなのです。
排便の回数も便秘を判断する基準の上で1つの重要な要素であることは間違いはありません。しかし回数を意識するあまり、あなた自身の排便ペースを見失わないようにして欲しいのです。
大切してほしいことは「回数よりもスッキリ感」です。
4,便秘薬の落とし穴
便秘と言えば切っても切り離せない存在が「便秘薬」です。
どこのドラッグストアでも様々な便秘薬が販売され、折込チラシやテレビCMなどでも便秘薬の広告が非常に多く宣伝されているのを見かけます。
手軽に始めやすい便秘薬ですが様々なタイプ・異なる効果や作用を持っています。例えばウンチを柔らかくするタイプ、腸そのもの刺激してウンチを排出させるタイプなどがあります。
便秘薬の一時的な使用は非常に効果が高いことは確かですが、長期的に服用を続けてしまうと効果が薄れてしまうという大きな落とし穴があります。
効果が薄れてしまうと服用量が増えたり、より刺激の強い便秘薬じゃないと出ない体質へとなってしまいます。体質だけではなく、便秘薬を飲まないと不安になるという心の依存も生み出してしまいます。
そうならないためにも便秘薬選びは慎重におこなってください。
もし便秘薬の使用を考えている場合はウンチを柔らかくするタイプの機械的下剤(非刺激性下剤)からが良いと思います。ですが、便秘薬だけでは根本的な解決にはなりません。体質改善が必要不可欠です。
便秘薬は最終手段として考えましょう。
自然排便研究所の体質改善プログラムでも便秘薬の減量サポートもおこなっていますので、まずはお話を聞かせてください。
最後に
ここまで藤本にお付き合い下さりありがとうございます。
今回は便秘の落とし穴というトークテーマでお話をしてきました。
勘違いしていた!そうだったんだ!というものはありましたでしょうか。便秘には様々な落とし穴があります。そこにはまらないためには知識を増やし自分の体質に合った改善方法を実践するしかありません。
今日の記事が少しでもあなたに残る内容があればすごく嬉しく思います。
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