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読書人口を増やす。出来るかどうかわからない。でもあきらめない。
本を取り扱えるようになり、すでに2年以上が経過し、一冊も売り上げのない書店。
それが私の営む書店『思索の蒼穹』です。
私が実際に読み終え、他人にもおススメできる本のみを扱い、希望があれば私の気になった箇所や、要約も添付する。
目的は儲けよりも、本の素晴らしさを伝え、読書人口を増やすことにあります。
読書をする人がどんどん減り、ネット書店の繁栄もあり、リアル書店がどんどん姿を消しています。
SDGsでも課題として掲げられている貧困、環境、飢餓、教育等の諸問題。解決のカギとなるのは、誰もが当事者意識を持ち、現在はもちろん中長期的な視点にも立って課題に取り組むことだと考えます。
本を読まずとも、スマホやパソコンからネットにアクセスすれば、多くの情報を得られる時代になりました。しかしながらネット上の情報は、書籍と比較して真偽がより不確かで、体系だったものではありません。
一方、書籍は各出版社から出版されるため、校閲も経ておりネット上の情報以上に信頼できる可能性が高くなります。
書籍は一冊が出版されるまでに、著者はもちろん、多くの人の手が入っており、他のどのメディアよりも知識が集約されています。
あるテーマについて知りたいとき、雑誌や新聞、ネットだけで情報を得ようとすると非常に手間がかかる上、網羅的な情報が得られる保障はありません。しかし書籍の場合、全てではないにしろ、かなり包括的な知識が掲載されている場合がほとんどです。
各テーマについて、一冊のみならず、三冊も読めば、かなり精通することが可能となります。
出版業界、書店業界に関する現状が報じられる際、『本を読む人は今後ますます少なくなる。書店もどんどんつぶれていく。出版業界、書店業界はいかに生き残りをかけていくか?』といった主旨の記載がされる場合がほとんどです。
私はここに一石を投じたいのです。
『読書をする人がますます少なくなる流れを止めることはできないのか?もっと本を読む人を増やせないのか』と。
出来る、出来ないに関わらず、私は読書を習慣化し、様々な諸問題に当事者意識をもって取り組む人が増える様、取り組んでいこうと思います。
そのためには、売上のない現状の『思索の蒼穹』では役不足です。私には本業があるので、投資によって資産を形成し、売上に頼らずリアル書店を経営できる日を夢みています。