オタク meets 鎌倉 大塔宮・鎌倉宮 【後編】
【前編】に引き続き、「鎌倉宮で御神楽体験」のレポートをしたい。
宮司さんからのレクチャー
第2回目は、第1回目で習った神楽のおさらいからはじまり、神楽の舞の基礎となる「左から動き出して右から戻る」ことや、礼の種類・角度、二礼二拍手一礼をレクチャーいただいた。お恥ずかしながら自分は微妙にやり方が間違っていたので、教えていただけてよかった。
ちなみにこのレクチャーの際に、またもや「ゆるーい」話があったのでご紹介したい。
宮司さん:拍手は大きな音を出すのが目的ではないです。…が、いい音が出なかったときは「いい音出なかったな」って思っちゃいますね。
私:(思うんだ(笑))
からの、宮司さん、禰宜さん、権禰宜さん3名の拍手の音比べが始まり、お三方とも年季の入ったいい音が出せることがわかった(当たり前)。
寛大な禰宜さんの計らい
当初、「保護者は送り迎えのみで観覧不可」だったのにも関わらず、禰宜さんの計らいにより観覧OKとなったばかりか、各家庭1人のみ、保護者も衣装を着せていただけることになった。
あまりの寛大さに軽くパニック(?)を起こしながら、第1回目のイベント終了後に、自分の身長をお知らせした。
そして、第2回目の後半で娘は巫女さんの衣装を着せていただいたあと、続いて、私も袴を着せていただき、当然私も巫女さんかと思っていたら、さらに上から衣装を着せられ…なんと宮司さん(?)に!
保護者は男女問わず宮司さんの衣装を身に纏うというなんともシュールな光景が繰り広げられた。
この先、宮司さんの衣装を着せていただけることはほぼないだろう。貴重な経験を嚙み締めた次第だ。
いざ、神楽本番
笛を吹いて30年の権禰宜さんの豪華すぎる生演奏をバックに、手に神鈴(みすず)を持ち、神楽の本番スタート。
バレエで鍛えたキレのある動きを見せる娘とは対照的に、手と足の動きがうまく連動しない残念な私。主催者である「きらら鎌倉」の方が撮っていた動画に私が映っていないことを切実に願う…。
とはいえ、神楽というものを親子ともども経験できてよい思い出となった。
お土産を手に終了
神楽のときに使用した神鈴(みすず)と、大塔宮・鎌倉宮特製の自由帳をお土産にいただいた。最初から最後まで、寛大すぎる対応に恐縮しっぱなしであった。
これまで、鎌倉にある神社といえば、鶴岡八幡宮しか行ったことがなく、大変失礼ながら、大塔宮・鎌倉宮は、「バスの終点にそういう名前の神社があるなぁ~」という認識だった。
今回のイベントを通して、大塔宮・鎌倉宮に対して親近感を持つことができ、また、護良親王と『逃げ上手の若君』を知るきっかけになった。
大塔宮・鎌倉宮が、私の初めての推し神社となりそうだ。
テクニカルライターをするかたわら、趣味の着物やオタ活をしています。