山岡鉄次物語 父母編8-6
《守って6》安堵☆頼正が安定した職業に就いて家族は新しい生活を始める。
頼正家族の住んでいる家は古い造りで、夜間には暗いL字の縁側を通って行った先に便所がある。
寒くて暗い縁側で倒れていた珠恵は、鉄次の泣き声で意識を取り戻した。
頼正は翌日、念のために珠恵を本町通り沿いにある医院に連れて行った。
珠恵は栄養不足による貧血を起こして気を失っていたのだ。
珠恵は家庭を守る為に、母親として陰ながら苦労を重ねていたのだ。
鉄次たち姉弟は頼正から「お母ちゃんは大丈夫だ。」と聞いて胸