妖怪ちゃん №3~1
「春待ち亡者」妖怪ちゃん2
もう 身体は幹の一部となり
声はヒューヒューと空っ風
動く事も 話す事も 思考する事さえ
忘れてしまった
それでも 彼らは待ち続ける 「いつかいつか・・・」と
長い永い時の中で、花になることだけを
ただただ 願いヒューヒュー時の鳴き続ける
(この頃・・・危篤状態を繰り返す舅の姿から、こんなイメージが出てきた)
#妖怪ちゃん #春待ち #亡者 #微かな #望み #待ち続ける
妖怪ちゃん3「油ババ」aburababa
通常は、ちょと臭う古びたバァさん
おせっかいで ズケズケものを言って
常に自分が世界の中心の割には、自分は気を使っていると勘違いしている ちょとずれた バーさん
しかしてその実態は・・・ 自分の匂いと油でできた「油溜まり」にハマり
もがいて もがいて 油溜まりから出たくて、他人を引きずり込んで、自分が這い上がる
ひきずひこまれた人は、また誰かを引きずり込む 絶賛負のスパイラル(笑)
クワバラクワバラ
妖怪ちゃん1「欲しいよ ホシイ」
欲しいよ ホシイ!
あれも欲しい
これも欲しい
気になったものは ぜ〜んぶ欲しい!
どれだけ手に入れても
いつも足りない
何年も何年も もっともっと と取り込むけれども 何一つ彼のお腹を満たすものはない
だって
彼ら「ホシイ」のお腹は、空っぽだから
千も万もの手で、手に入れたものは朽ちて行くから・・ 彼等は「どうして欲しいのか?」一度も考えたことがないから
何百年 何万年 経っても ホシイは、「ホシイ」まま