偽りの、キス。
…うん、分かってるって笑、、、愛してるよ。
彼の言葉。
玄関で、キス。
そして、ハグ。
あとは、ドアが閉まるのを待つだけ。
__バタン
………嘘つき。
本当は、「愛してる」なんて、
思ってないくせに…
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〈his〉
オセロゲームなら、
彼女が白で、 僕は黒だ。
彼女は純粋で、真っ白で、、
……まだ、何も知らない。
若くて、
愛想が良くて、
気配りのできる女。
そして、美しい。
本当に、自慢の彼女だ。
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「んー…彼女?、 いないよ、
彼女いたら、こんなとこ来てないでしょ。
マイちゃんが、僕の彼女だったらなー…
なんてね笑」
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〈mine〉
…私も、嘘をついている。
「もしもし?
〇〇くん?、、うん、、大丈夫、
今仕事に行ったから……」
…〇〇くんは、、私を愛してくれる。
悲しい時に、抱きしめてくれたり、
寂しい時に、側にいてくれたり…
〇〇くんはね、
…私の身体の奥まで、
愛で満たしてくれるの。
ずっと、、そんな愛が欲しかった。
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「彼のことは、もう、愛してないよ…
〇〇くんがいれば、私はそれでいいの。
…ねぇ、、キスして…」
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___バタン
「ただいまー、、あー、疲れたわ。
なんか、食べ物ある?」
…今日も遅くまで、お仕事おつかれ様。
食べ物かぁ、、
…あるよ。
…… 〇〇くんが、
私の為に作ってくれた、
クリームパスタなら。