【月曜日のしかけ#5】忍法パタン聴き
月曜日は仕事力大全の基礎に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。
今回は、アクティブリスニング力(積極的傾聴力)が少しレベルアップできる7秒しかけ「忍法パタン聴き」を紹介します。
すみません、「パタン聴き」は忍者の術ではないのに「忍法」をつけています。7秒しかけで忍法というネーミングをつける基準は次の2つです。
【言動の場合】
・ 良い言動だが、あまり実践されていない
・ 実践するきっかけにしたい
「パタン聴き」は良い言動ですが、あまり実践されていないので「忍法パタン聴き」とネーミングしました。皆さんが実践するきっかけになってもらえたら嬉しいです。
この記事はショート動画でも解説しています。
「気軽に学びたい!」という方はTiktokもご覧ください!!
0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)
「7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。
① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~
② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~
【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」
③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。
20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。
特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。
1 「忍法パタン聴き」とは
「パタン聴き」って何だと思いますか?
『パタンと聴く?パタンを聴く?いやぁ、全くイメージわかないですね。』
イメージわきにくいネーミングですよね。
『聴くパターンをいくつか覚えて聴く力を習得するとか?』
なるほど、聴くパターンですか?鋭いですね!
残念ながら5点です。
『白潟さん、名前がへんてこりんすぎてだめですよ!』
すみません、パタンは何かを閉じる時の音です。
『閉じる音? そっか、わかりました。パソコンを閉じる音、パソコンを閉じて聴くですか?』
ピンポン!ピンポン!正解です。
「パタン聴き」とは、パソコンをやりながら人の話を聴くのではなく、
声を掛けられたらパソコンを閉じて人の話を聴くしかけです。
次の動画を見てください。
動画を見てどう感じましたか?
パソコンに打ち込みながら話を聞いている先輩は真剣に聞いてなさそうでしたし、相談しているメンバーがかわいそうな感じです。
そうですよね、アクティブリスニング(積極的傾聴)のベーシックスキルには、相手の話を聴く時の2つの基本スキルがあります。
・ 相手の目を見る
・ 相手の方を向く
パソコンを打ち込みながら聞く(ながらぎき)と、
相手の目を見る・相手の方を向くができません。
『白潟さん、ながら聞きしたことないよ!人の話を聴く時はいつもパソコンでの仕事をやめて、相手の方を向いて聴いています』
このような方には「忍法パタン聴き」は必要なさそうです。
ここまで読んでもらいありがとうございます。
ついつい、ながら聞きをしてしまいそうな方に
提案したいのが「忍法パタン聴き」です。
次の動画を見てください。
動画を見てどう感じましたか?
メンバーから声をけられたらすぐパソコンを閉じ話を聴いている先輩は
アクティブリスニングができていますね。
メンバーも相談をきいてもらえてると感じたしょう。
パソコンで仕事をしている時に声をかけられた経験は誰にもあると思います。パソコンやりながらのながらぎきはNGです。
パソコンを閉じて「忍法パタン聴き」をしましょう。
『白潟さん、そうはいっても緊急のチャットをしている時はどうすればいいんですか?』
皆さんは、どう思いますか?
『そうですね!パソコンを閉じることはできませんし、パソコンやりながら聴くのもダメですから。困りますよね』
はい、困ります。さあ、どうしますか?
『待ってもらうか、しばらくしてもう1回聴きにきてもらうかのどちらかですかね』
いい回答ですね、それでいいかと思います。
『ごめんなさい、少し待って!』
1分以内にパソコンの仕事が完了する場合はこのセリフがいいでしょう。
『ごめんなさい、5分後に来てもらえますか』
パソコンの仕事が完了するまで5分くらいの場合はこのセリフがおススメです。
「忍法パタン聴き」の実践で、
姿勢・視線など体を使って視覚的に「聴いていますよ」と伝えることで
相手の好意を得て話しやすくさせる効果がでます。
ぜひ、今から実践しましょう!
2 アンカー(「忍法パタン聴き」を思い出させるきっかけ)
きっかけがなくてもパソコン閉じれる方は「忍法パタン聴き」を実践してください。
実践するのに不安がある方は、人すなわち「メンバー」をきっかけにしましょう。
★ XXさんが声をかけてきた!
〇〇さん今いいですか? ⇒ 「忍法パタン聴き」を実践する
さて、きっかけを誰にしますか?
全メンバーの中から次の条件にあてはまるメンバーを選んでください。
・ よく声をかけてくれる
・ 話しやすい
・ 「忍法パタン聴き」をすると喜んでくれそう
3 今すぐ準備しましょう
準備しなくても「忍法パタン聴き」を実践できそうな方は今すぐ実践しましょう。
準備した方が実践しやすい方は今すぐ準備しましょう!
① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。
・ 「XXさんに「忍法パタン聴き」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)
・ 1枚のふせんに「忍法パタン聴き」
と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)
② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る
4 いつから実践しますか?
「忍法パタン聴き」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!
・ 今から
・ 明日から
・ 明後日から
・ 来週の月曜日から
決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
「忍法パタン聴き」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。
「忍法パタン聴き」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんが聴き上手になられ、話し手に喜ばれることを心から願っております。
実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
それでは、また明日!