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太陽王 【詩】

低いところや
高いところに
君たちは座って
苺を食べている

枝が大きくたわむ
逆さまに吊るされた
オルガンから
聞こえる蒼ざめた音楽
何も意味してはいない
その言葉には意味がない

目をつむると
むすうの太陽が空にあり
むすうの狂気が降りそそぐ

「アブラハム ここに死す」

石碑に刻まれた文字
空に貼りついた声

「アブラハム ここに死す」

低いところや
高いところに
君たちは座って
黒い林檎を食べている
頭を蜜でいっぱいにしている

(すると)

太陽王の足音が聞こえる

思考を真っ白にする巨大な燃焼
千の指がかたちづくるキマイラ

太陽王が近づいている

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