②ものづくりのプロが考える「商品」づくりのポイント
作るものが「商品」である以上、買う人の視点こそが大事なんです。
商品コンセプトを作ろう
以前書いたコラム
「ものづくりのプロが考えているものづくりの始め方マニュアル」(→詳しくはこちら)
の続きです。
今回は作る対象が「もの」から「商品」に変わっています。
商品を作るために一番重要なもの。
それはコンセプトにあなた以外を組み込むことです。
ものづくりと商品づくりの違い
コンセプトについては以前のものづくりコラムの方でサラッと触れました。
あの時はあなたの背中を押したもの、つまり自分起点の話でしたね。
ですが、「もの」と「商品」では大きく違います。
「商品」とは、相手に売るもの。
つまり「相手のためのもの」を作るのが「商品」です。
ひとは何か理由が無ければ商品を買いません。
(意味もなく買い物することもあるって?いや、確かにあるかもしれないけど、それ商売にするほど再現性ありますか?って話なんですよ!もう!)
そして買う理由は何かしらののメリットがある時に限られます。
つまり顧客のニーズ/ウォンツが無ければ(商売になるぐらい)商品を買って頂くことは出来ません。
ニーズ→ないと辛い
ウォンツ→あったら嬉しい
相手起点のコンセプト
そういうわけで対象となる相手、つまり顧客起点が求められます。
むしろ「商品」であるならば自分の作りたいという欲求よりもこちらの顧客起点のほうが重要です。
何故なら自分起点は必ず思い入れが強くなり過ぎてしまうからです。
自分と相手、2つの起点のバランスが大事なのです。
独りよがりは大体嫌われるんですよ。
俺は愛してるのに何故だ!みたいな。
は?ストーカーかよ、みたいな。
だから構想20年オーバーの私の場合、思い入れが強すぎるのが弱みです。
もうすっっっごい悩んでます。今も。未だに。
これでいいのか?いやイケる!んーでも、の繰り返しです。
自分起点と相手起点の矢印がまっすぐぶつかって均衡の取れるところが作るべき商品のコンセプトです。
相手に届ける
そして顧客に商品を届ける過程であるマーケティング、セールスでも同じように顧客起点を求められます。
自分―商品―プロモーション/マーケティング―セールス―顧客
と一つのまっすぐな線で結ばれなければなりません。
そしてその線は双方向で行き来しなければなりません。
コンセプトは如何に商品をその線に乗せられるのか、という点で考える必要があります。
というかものづくり系スモールビジネスは全ての場面の位置が簡単にコントロール出来ることが強みでしょうね。
買う理由を知るには
顧客起点のコンセプトをつくる。
そのためには相手が買ってくれる理由を知る必要があります。
やり方としては大きく2つあります。
先に触れたニーズとウォンツを使います。
①対象となる顧客の悩み、つまりペインを分析し、ニーズに応えるやり方
②顧客のあれ欲しい、つまりウォンツを分析し、ゲインを提供するやり方
この手法を活用して顧客起点のコンセプトを作っていきます。
行動経済学的には①のほうがより強い欲求となるそうです。
そのためにはまず顧客を具体的に詳細に想定していかないといけません。
色んな人がいますからね、絞らなければ。
次回はそのためのやり方について書いていくつもりです。
これも長くなりますよ〜。
ですのでまた次回。
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