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ひとりごと

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ひとりごとのような、エッセイのような
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美醜ってなんだろうね

美醜ってなんだろうね

そういえばふと思った。
女性が誰かにブスって言うより
男性が誰かにブスって言うことの方が
多いのではないか。
私は特別美人だとは思わないが、別にブスでもないと自分では思う。
そもそもブスの定義なんて個々人によって数多あるのだし。
だから、見た目を貶されるとびっくりする。
すごいね。よくそんなに人を傷つけようと思って言葉を選ぶねって。
人にブスと言ってくる彼らは一体何を求めているのだろうか?自分の理

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朝のカフェ

朝のカフェ

イギリスからの観光客だろうか
あちこちで英語での会話が花開く
斜め前には勉強をする現地の学生だろう。パソコンがステッカーでおしゃれに変身している。
優しいオレンジの光に照らされる本たち目に温かい光景だ。
正面のカップルは、ブラックコーデ
コーヒーを飲んでカンパーニュのトーストを食べて、最後にオレンジジュースを。
たっぷり潤ってる
私はというと朝メニューを注文
バゲットにバターとジャム
クロワッサン

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冬の匂い

冬の匂い

まだ九月なのに冬の匂いがする。フランスに来て8か月目。
日本に帰りたいかと言われれば分からない。
かといってフランスに残りたいかと言われれば分からない。
日本にもフランスにもそこには変わらず私の日常がある。
便利さや不便さ。言葉の違いや文化の違い。
小さな違いはあるけれど、自分主体の日常であることに変わりはないなと思う。

夏は気怠くクーラーのない暑さを溶けるように生きていたが
秋になると、残暑は

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Cotton candy sunset

Cotton candy sunset

なんて可愛らしくて素敵な響きなのだろう。
聞いた瞬間に甘くて儚く溶ける
夕焼けの空を想像した。

夕焼けの時間はとても特別な時間だと思う。
昼から夜へと変わっていく曖昧な時間、
何色とも言えぬ様々な色が
混ざり合い溶けあっていくパレット
括ることのできないものは
一際美しく思える

暮れ泥む
美しい日本語だ。
混ざり合い混沌となる世界の趣を感じる。

海辺での夕暮れ
川辺での夕暮れ
山中での夕暮れ

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ガレット屋さんにて

ガレット屋さんにて

ある日ガレット屋さんに行った。
街の小さなガレット屋さん
小さなお店の中には6テーブルほどあって、
ほとんどの席が埋まってた。
テラス席ではコーヒーを片手に
ただゆっくりと時間を過ごすおじさまが。
のどかで平和な午前中

私たちが座ったテーブルに隣には
マダムと小さな男の子が座っていた。
男の子は私たちが話す日本語に興味津々
ずっとこっちを見つめてくる。
そっと目を合わせて微笑むと
嬉しそうにたく

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マーメイド

マーメイド

小さい頃マーメイドになりたかった
どうしてだったのだろう
フワフワとしたドレスやティアラも
可愛くて魅力的だったのだが
何よりも海の中の世界が魅力的であった。

水の中の世界は、
余計な音が聞こえなくて
余計な考えも振り落とされて
すごく好きだ。
あまりに長い時間プールの中で潜水しているので
親や友達に心配された

フワフワと沈むなか
音は聞こえず
周りは水色で満たされている
とても贅沢な時間だっ

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共同キッチンと香水

共同キッチンと香水

私の住む寮には1フロアに3つの共同キッチンがある。住んでいる人数が少ないわけではないのだが、キッチンでそんなに人に会うことがないのは面白い。みんな何を食べているのだろう、、
人には会わないが、香りは残っている。
甘いバニラのような香り
スパイスのような香り
エキゾチックさを含む薔薇の香り
様々な香水の残り香がある。
あ、今日は先にバニラの人が来てたんだなと
香りが教えてくれる。

香水は気持ちを華

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肌寒い朝と布団

肌寒い朝と布団

もう10月フランスの秋はだいぶ冷え込む

布団から出ようともがいてみるも

寒くていつまでもくるまっている

温かい布団のぬくもりとまどろみの中

幸福な時間を過ごす

ヒヤッとする床に足をつけたら

ササッと小走りで給湯器まで向かう

お湯を沸かしてその日の気分でお茶を飲む

朝ご飯何を食べようか戸棚を覗き込み

ビスケットを発見する

YouTubeでもつけながら朝ごはんを食べ

1日何をしよ

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キャロットケーキ

キャロットケーキ

最近のお気に入りはキャロットケーキ
シンプルな見た目で、
白いドレスを羽織ってる
スパイスの混ざり合った混沌さを
甘くて白いドレスが包み込んでいる

ベタベタに甘いアイシングがかかっている
キャロットケーキが好きだ。
温かい飲み物といただきたい。

今日のキャロットケーキは、
ナッツがゴロゴロ
具沢山のキャロットケーキは
贅沢すぎてなんだかキャロットケーキ
ではないみたい
女王様のようなキャロット

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新宿御苑の夜桜

新宿御苑の夜桜

新宿御苑で行われていた夜桜のイルミネーションを見に行った。
人がすごく多くて入園まで30分は待ったと思う。
残念ながら提灯はもうなく
フラフラと園内をさまよっていた。
昼の御苑は広々とビル群の中の緑で
オアシスのような場所だったが
夜の御苑はライトアップも相まって異世界のようだった。
ピンクや紫ぽい色に照らされる桜たちに
青々とした緑色に輝く葉っぱたち
彼らもまさか光に照らされるとは思わずびっくり

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絶版

図書館で出会った本、自分の本棚に加えたいと思い
書店に向かったが絶版と言われる。
寂しい

図書館ってすごい
たくさんの本があって、そこには今販売されていない本も混ざっていて。
人類が今まで書いてきた書物を全て残すことは無理なのだろう
スペースにも限界があるし
恐らく想像もできないような膨大な量であるし

本は販売され、絶版になると
出逢いが約束される場所は図書館だけになる
けれどふと歩いている時

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プーさんになりたい

プーさんになりたい

忙しい忙しい
みんな忙しい自分も含めて。
電車の中でふと車内を見渡してみる
スマホをいじる人
寝ている人
音楽を聞いている人
本を読んでいる人
おしゃべりをしている人
みんな忙しい
何も触ってない人も
頭の中では何かを考えているのかもしれない

移動をする
それが電車に乗っている時間の目的であるのに
その間にいろんなことをしていて
忙しいなぁと思う。

たった10分の休憩時間にみんな一斉にスマホを

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時の流れのなかで迷子になりたい

時の流れのなかで迷子になりたい

時計もないネットもない
そんな小屋の中で
本に囲まれて数日を過ごしたいって思う
なんだかんだ現在に生まれて現在の生活に適合しているので、長い期間は自分には耐えられないだろう
けれど1週間くらい
そんな時間を過ごしてみたいなって

朝なんとなく目が覚めた時間に起き出したい
時計を見て寝過ぎたって思うのでもなく
時計を見てまだ十分な睡眠時間取れてないからもう少し寝ようと思うのでもなく
自分がどれだけ寝

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ぼんやりと幸せを願う

ぼんやりと幸せを願う

時々考える世界平和ってなんだろうってぼんやりと考えて
すごく他人事のように考えている
考えるだけで何か行動にうつすわけでもなく、自分の中で答えをみつけるわけでもなく、ただひたすらに頭の中が考えで満たされていく。全員が幸せであってほしいと願うけど、そんなことは無理だとも思う。誰かが幸せだと、その誰かの幸せがしわ寄せとして違う誰かが苦しんでいるかも。誰かが裕福で浪費を出来る一方、食べる者もなく、飢えて

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