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将棋とチェスを比べてわかったこと

みなさんおはようございます。最近テレビで将棋の話題がよく挙がるようになりました。有名な棋士も多数出てきており、その活躍からも目が離せない状態です。そんな将棋ですが、世界には似たボードゲームが多くあります。将棋に似たボードゲームといえばやはりチェスでしょう。ただこれは似ていて当然と言えば当然です。起源を辿って行くと、古代インドに行きつくようです。

古代インドではチャトランガと呼ばれるゲームが行われていました。これが東に行ったものが将棋となり、西に行ったものがチェスとなりました。なので駒の動き方とか同様なものが多いのですね。

そんな将棋とチェスですが、大きな違いがあります。碁盤の目が8×8と9×9と言った違いはありますが、やはり取った駒が使えるか使えないかの違いでしょう。将棋では当たり前に取った駒が使えますが、チェスでは使えません。古代のチャトランガでも取った駒が使えず、現代の将棋でも、日本以外では取った駒が使えないことを考えると、取った駒を使えるというのは日本独自の感覚であると言えます。

よく取った駒を使うというのは、敵兵を洗脳し使役するなんて揶揄されますが、じゃあ取った駒が使えないのはその駒が無力化されてしまっているからだ、なんて言い合いになったと聞きます。どちらが非人道的なのかなんて論争にまでなったという話を聞いたことがありますが、まあそもそも戦というのはそれほど非人道的なものです。たかがボードゲームだと思っていたら、その裏にはそうした人類の歴史が見え隠れしていますね。とはいえ、ゲームという言葉だって語源を辿れば戦ということになりますし、言い出したらキリがないです。

いずれにしても、将棋とチェスで取った駒の扱いがここまで異なるのは非常に興味深かったです。そういえば、将棋には金将や銀将がいるけど、チェスにはいない。将棋にはクイーンのような動きができる駒がいない、ナイトのように全方向に跳躍できる駒がいないといった違いもあるし、チェスには引き分けがあります。将棋が引き分けになることはあまり聞いたことがないので、チェスは短期決戦、将棋は長期戦といった違いもありそうです。面白かったのは同じ起源を持つゲームも国によっていろんな進化を遂げるということです。他にも探せば、現在は別々の物と考えられているものでも、起源を辿れば同一のものに行きつくものはあるかもしれませんね。それこそ生物の進化の道筋を辿るかのように。

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