リハキム@理学療法士

急性期ケア専門士/医療・介護の現場で働く医療従事者へ発信/急変症状への不安を解消

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急性期ケア専門士/医療・介護の現場で働く医療従事者へ発信/急変症状への不安を解消

最近の記事

「発熱へのアセスメント」

発熱の方への対応機会はセラピストでも多いですが、正確に発熱の原因を捉え対応できていますでしょうか。 発熱の原因次第では死に直結するケースもあり、セラピストだからと言って看護師や医師に任せきりにしてて言い言いわけではありません。 セラピストだからこそ発熱の原因を捉え、他職種への連携や家族指導に繋げる必要がありますが、どのようにアセスメントを行ったら良いか気になる方は最後までご覧ください。 発熱とは発熱の原因として「感染性」と「非感染性」があります。 そもそも発熱が生じる

    • 「麻痺へのアセスメント」

      生活習慣病や喫煙歴のある方、また糖尿病を患っているなど脳卒中の発症リスクが多い今日で、麻痺症状の発症に遭遇するケースは少なくないかと思います。 言わずもがなですが、麻痺の中でも中枢性の麻痺は緊急度が高く、迅速に対応しなければいけません。 では、セラピストとして麻痺の発症を認める方に対してどのように対応をすれば良いのでしょうか。 上記の内容で既に知っている方も復習がてらに最後までご覧ください。 麻痺の分類「麻痺」とは、大脳皮質・錐体路・錐体外路に損傷を受けることで発症を

      • 「めまいへのアセスメント」

        めまいを訴える方は多いかと思いますが、何が原因でどう対応すべきかを把握して的確に指導まで繋げているセラピストはそう多くないかと思います。 めまいが出現しているということは対象者の生活にとって大きな不安材料でもあり、対応方法を的確に伝えてあげる事は大きな安心へと繋がります。 上記の内容で、明日からの臨床のためにしたいと思う方は最後までご覧ください。 めまいの種類めまい自体が病気というわけでは無く、何らかの病気を患った際に視覚や平衡感覚が乱れてしまう状態です。 めまいは大

        • 「痙攣へのアセスメント」

          痙攣を認める方へ遭遇する機会は度々あるかと思います。痙攣となるとセラピストならば、まず中枢の疑いを考えるかと思いますが、実はそうでは無いこともあります。 中枢が原因以外の痙攣と、セラピストとしてどの様に痙攣を認める方へ対応したら良いのでしょうか。 上記の内容で、原因や対応方法が気になる方は最後までご覧ください。 痙攣の原因疾患そもそも痙攣は、発作性に起こる筋肉の不随意で急激な収縮をいい、全身の痙攣から一部の筋肉の収縮まで含まれます。 痙攣の原因は脳疾患だけが原因では無

        「発熱へのアセスメント」

          「失神へのアセスメント」

          失神された方の対応を行う場面は、他の疾患に比べるとそこまで多くはないですが、いざという時の対応のためや、重篤な疾患を見落とさない様にするために、セラピストとしてできる対応方法を知っておく必要があります。 失神された方への対応で少しでも不安があるセラピストは、是非最後までご覧ください。 失神とは失神は意識障害の一つですが、急激に発症し、数十秒から数分で自然に回復し、後遺症が無いものを指します。 失神の原因としましては、下記に詳細は記しますが、低血圧や心疾患、消化管出血等があ

          「失神へのアセスメント」

          「頭痛へのアセスメント」

          「頭が痛い」との主訴から、セラピストとして何を思い浮かべるでしょうか。命に関わる可能性が高い二次性(症候性)頭痛は見逃さない様にアセスメントを行うと思いますが、頭痛の多くは一次性(機能性)頭痛が多いと言われています。 では、頭痛を訴える方に対して、どのようにアセスメントを行ったら良いのでしょうか。 是非最後までご覧ください。 頭痛の分類と特徴頭痛には様々なタイプ・原因があり300種類あると言われています。 頭痛を訴える方の約80%以上は良性の頭痛で、その約半数が緊張型頭

          「頭痛へのアセスメント」

          「腰背部痛へのアセスメント」

          セラピストとして腰背部痛を訴える方への対応機会はかなり多いです。腰背部痛=整形疾患だけでは無く、内臓疾患で緊急性の高い疾患が潜んでいる可能性があります。 果たして、緊急性の高い疾患を見落とさずに、リハビリアプローチに繋げることはできるでしょうか。 上記の内容に対して少しでも不安があるセラピストは、是非最後までご覧ください。 腰背部痛の分類腰背部痛への対応機会は多いですが、運動連鎖不全や筋スパズムによる疼痛や慢性腰痛であることも多く、高齢者では慢性腰痛に加え不定愁訴である

          「腰背部痛へのアセスメント」

          「吐血へのアセスメント」

          リハビリ中に患者様・利用者様が吐血した場合に、冷静な対応は行えますでしょうか? どれだけ緊急対応に自信があっても吐血を見るとびっくりしますよね。 吐血した方への対応で不安なセラピストは、是非最後までご覧ください。 吐血の色調吐血は食道・胃・十二指腸にある場合に生じますが、血液の多くは消化管の蠕動運動により肛門側へ移動し、下血となります。 ◎吐血の色調と出血部位 鮮血:食道 コーヒー残渣様:胃・十二指腸 ※食道からの出血でも胃に停滞したものはコーヒー残渣様を呈します

          「吐血へのアセスメント」

          「腹痛へのアセスメント」

          腹痛は最も多くみられる自覚症状ですが、冷静に対応は行えますでしょうか? 腹痛には3つの分類があり、また緊急性の高い疾患や、高齢者や寝たきりの方で鑑別しておかなければいけない疾患があります。 腹痛への対応方法を行えるようになりたいと思う方は、是非最後までご覧ください。 腹痛の分類と機序1.内蔵痛 ◎機序 管腔臓器(消化管や尿路)自体から発生する腹痛で、管腔臓器が拡張されるなどの機械的刺激が脳に伝わり痛みと感じます。 ◎痛みの特徴 間欠的な鈍痛で、腹部正中に非限局的な痛

          「腹痛へのアセスメント」

          「胸痛へのアセスメント」

          リハビリ中に患者様・利用者様が胸痛を訴えていたら、緊急の有無を判断しながら冷静な対応は行えますでしょうか? 胸痛と聞くと、急性心筋梗塞や急性大動脈解離のように緊急性が高いものを浮かべると思いますが、その反面で逆流性食道炎や単なる心臓神経症のように緊急性の低いことの方が圧倒的に多いこともあります。 訴え方が様々な呼吸器症状であるからこそ、緊急性の有無を判断し、安心してリハビリを行いたいと思う方は、是非最後までご覧ください。 Criticalな疾患とCommonな疾患cri

          「胸痛へのアセスメント」

          「呼吸困難へのアセスメント」

          リハビリ中に呼吸困難を訴える患者様・利用者様を対応する機会は多いと思いますが、緊急の有無を判断しながら冷静な対応は行えますか? 医療従事者全体で呼吸数をカウントしている方は少ないと言われています。そもそも、呼吸器疾患以外でも呼吸器症状は出現しますが、どのようにアセスメントを行えば対象者もセラピストも安心してリハビリを行えるのでしょうか。 呼吸器症状への緊急性の有無を判断し、安心してリハビリを行いたいと思う方は、是非最後までご覧ください。 呼吸困難とはそもそも呼吸の調節の

          「呼吸困難へのアセスメント」

          「意識障害へのアセスメント」

          患者様・利用者様が既にもしくは突然、意識を消失したら冷静な対応は行えますか? 私は正直焦ってしまいます。臨床経験が長い医療従事者でも冷静に対応しているように見えて実は、急変には焦るとの声を多く聞きます。 では、どのようにアセスメントを行えば焦らず冷静に対応できるのでしょうか? 冷静に対応できるようになりたいと思う方は、是非最後までご覧ください。 意識障害とはそもそも意識とは一般に「起きている状態にあること」または「自分の今ある状態や、周囲の状況などを認識できている状態

          「意識障害へのアセスメント」