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ぽん太の東海道五十三次歩き旅(30)桑名宿→四日市宿
こんにちは。ぽん太です。歩き旅通算1か月目にして、ついに関西圏に突入しました。2022年11月に七里の渡しの船旅で宮宿から到着した桑名宿から歩き旅は再開です。今回1週間休みがとれたので行けるところまで歩くことにしました(結局、滋賀県の三雲まで)。
旅日記
2023年9月25日。今日も快晴だ。新幹線から富士山もくっきり見える。
JR名古屋駅で関西本線に乗り換え、10時過ぎJR桑名駅に到着。東京都・神奈川県・静岡県・愛知県と歩き、ついに近畿の三重県に突入。残すところ滋賀県のみだ。
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10:20 JR桑名駅を出発。今日は秋らしい爽やかなお天気で歩くにはなかなか快適だ。
桑名の名所は昨年11月に訪れたので、旧道を通り、まっすぐ四日市に向かう。途中「和菓子アイス饅頭」という看板が目に留まり、1個購入。かなりカチカチですぐには食べることができず、溶けるまで進むことに。
矢田立場跡(立場とは昔の休憩所。茶店などもあったようだ)には火の見櫓が再建されている。
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11:00町屋橋跡でさっき買ったアイス饅頭を食べ、小休止。ここには常夜燈があるが、静岡県・愛知県でたくさん見てきた秋葉山常夜燈とは異なり、伊勢両宮常夜燈となっている。そう、三重県は伊勢神宮の文化圏なのだ。
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朝日町に入ると、ところどころに古民家があったり、懐かしいにおいがする。ちょうどお昼時でもあったので、駅前の食事処日乃出でランチタイム(11:40-12:00)。日替わり弁当はなかなか美味しかった。ここは地元の人々でにぎわっていた。
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腹ごしらえもすんだので12時過ぎ出発。少し歩くと、田園風景が広がる秋らしい景色に心が洗われる。ニュースでは今年は猛暑で彼岸花の開花が遅れているというが、チラホラ楽しめる。また遠方にはこれから越えることとなる鈴鹿山脈も現れる。こうしてみると箱根よりきつそうだな。
だんだん暑くなってきてバテはじめる。秋とは言え、昼間は夏を感じさせる暑さだ。13時前定性寺で一休み。定性寺は伊勢西国三十三所霊場(三重県内にある観世音菩薩で構成された霊場で、お伊勢参りとともに多くの参拝者が訪れる由緒ある古巡礼)の1つという由緒あるお寺のようだ。どうりで、旅人が休めるような休憩所を用意してくれている。感謝。
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富田の街に入ると、「富田の焼き蛤」の看板あり。読んでみると、焼き蛤は桑名名物と知られているが、元は富田の名物だったようで、地元としては忸怩たる思いがあったのだろうか。
少し先に進むと一本松が見えてきた(川原津の一本松)。そういえば、三重県に入ってから松並木をあまり見かけないなと思っていたら、戦後の道路拡幅と松食い虫の影響で、東海道沿いにはここ川原津と日永の2か所に1本松が残っているだけと書かれている。このあたりは経済発展前までは海岸線がすぐそばまで来ていたのだが、今は埋立てされ、石油コンビナートや工場が立ち並び、日本経済を支えているのだ。経済発展と環境保護のバランスはなかなか難しい課題だ。
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15時前三ツ谷一里塚跡で休んでいると、一人のお爺さんが声をかけてくださる。清掃ボランティアの方で、その方も過去に東海道を歩いたことがあり、励ましてくださった。
15:15三滝橋に到着。広重が四日市の風景を描いたと言われているところで、広重の壁画もある。
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そして1号線に合流すると、395km地点ポストが現る。ついに残すところ100kmか。ゴールが見えてくるとなんだか心寂しくなってきた。
さて、旧東海道はまた国道1号線を離れ、商店街のアーケードの中を通るという珍しさ。スワマエ商店街といい、諏訪神社が近くにある。ちょうど毎年10月中旬に諏訪神社で四日市祭が開催され、神輿や山車も出て大変な賑わいなそうな。そういえば、四日市に入るとろくろ首のキャラクター(こにゅうどうくん)がたくさん出没するが、この祭りで大きなろくろ首の大入道の山車が出ることからきているようだ。
そして商店街・近鉄四日市駅前あたりを散策し、16時に本日の宿に到着。今日もよく歩いたわ。
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記録
総歩数:27,140歩
実際に歩いた距離:16.3km
訪れた宿場:四日市宿
宿泊:スーパーホテル四日市国道1号沿い店
本日の行程
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広重の絵
四日市宿
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四日市宿近くの三重川(三滝川)の情景を描いている。転がる笠を追いかける旅人、合羽を押さえる旅人、揺れる柳の枝や葦がこのあたりの風の強さを表わしている。