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[詩] 風に乗せて

鼻先を通る
少し冷たい空気
秋の訪れを感じた


すれ違う人々の話し声
行き交う車の走る音にかき消され
なんとなく心地良いメロディーに
聞こえて口ずさんだ
名もなき僕の歌

この声がどこかの誰かに届きますように
風に乗せてまだ見ぬ明日に響かせる

頭を撫でる
少し冷たい空気
秋の訪れを感じた

希望に満ち溢れた光る声
今にも壊れてしまいそうな息づかい
行き交う人々の足音にかき消され
なんとなく胸がギュッとなって
抑えきれずに口ずさんだ
名もなき僕の歌

この声がどこかの誰かに届きますように
風に乗せてまだ見ぬ明日に響かせる


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