カフェインを取りすぎた夜に vol.6
物欲が止まらないんです。
ここ最近ずっと何かを買いたくて仕方がないんです。
これまで仕事をすることによって自分への承認欲求が満たされていた。ですが今脳の中の欲求成分が完全に「承認欲」から「物欲」へとシフトチェンジしている。
例えば、最近した大きな買い物なんですが、写真集を買ったんです。8冊。
これまで「写真集を8冊買おう!」なんて思ったことが一度もなかったんですが、なぜ今そんなに財布の紐がゆるゆるになってしまっているのか。
おそらくなんですが理由はわかっています。
3月に店が閉店してしまい、さらには緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が発令されていて思うようにnote活動ができていない。これらのことから、今僕は情熱の矛先を見失ってしまい迷走してる。
なので、とりあえず手当たり次第満たされるものを買い求める事によってメンタルコントロールをしている状態なのかなぁというのが自己分析です。
人は自分を満たしてくれるものがなくなると自分以外の人や物にすがるようになりますよね。恋人とか、趣味とか。
僕もきっと今そんな感じ、メンタルコントロールを言い訳にして新しい刺激を求めて買い物を繰り返すマネーモンスターになろうとしている。
このままでは非常にまずい。主に財布が。
ーーー
そうは言ったものの、noteは依然変わらずとっても楽しいです。今日もなんだか眠れないので少し書こうと思います。
先程の話の続きで、今日また懲りずに買い物に行ってしまいました。
最近気づいたんですが、僕は高い買い物をするとものすごくストレスが解消されます。写真集を買い物カゴにどかどかと入れている時、幸せ成分が分泌され続けて本当に最高な時間でした。
して、今日は何を買ったかというと。香水です。
なくなってきたなーと思ったくらいから新しい香水を探すのがルーティーンです。買いに行った先で出会った新しい香水に惚れてそればかりを使ってしまうので、ほんの少しだけ中身を残して現役引退した香水瓶が家にたくさんあるのですがね。
今回も例外なくそういう経緯で買いに行こうと思ったのですが、ここ最近の高い買い物ブームによって。
「高い香水、買ったろうかなぁ」
となってしまったわけです。
実は以前からセルジュルタンスという香水のメーカーが気になっていました。なぜかというと、僕の好きな髪西さんというYoutuberが愛用しているメーカーだからです。
でも値段が高いことを知っていたので、なかなか買おうとまでは思ってなかったのですがこれを機についに店舗に行ってしまいました。本当はいつものカフェに行く予定だったけど、少し寄り道。
Googleマップで店の場所を調べてGOしたのですが。店の中、予想以上にオシャレー....。
いつも10000円以内の香水を買ってる身としては少し緊張するというか、慣れません。
セルジュルタンスだけじゃなく、たくさんの高級香水メーカーを取り扱っているお店で。店自体の高級感はもちろんのこと、店員さんの雰囲気もすごく素敵。綺麗な黒色のジャケットを着てピカピカの皮の靴。さすがだなぁと感心してしまいます。
しまった。僕の格好大丈夫だろうか。
無印良品で買ったシャツ、うん、これは大丈夫だろう。
ネットで買ったオーバーサイズのジャケット。デニムだし安っぽくは見えないはず、これもいい。
ユニクロのスキニー、これは普通に大丈夫。ユニクロのスキニーは最強だ。
いつも仕事で履いてる少し年季の入ったスニーカー、ん、、これはやっちまったか?
今回の買い物は寄り道だ。そう、カフェに行くのが本来の目的だった。
なので格好もそれを想定して選んでる、よそ行きのガチガチの靴で行きつけのカフェに行く人はいない。
は、恥ずかしい、、。小綺麗な店の中をこのスニーカーで歩くだけでなんだか恥ずかしい。
店員さん「お客様、何かお探しでしょうか?」
来た。来てしまった。お決まりの展開が。今日だけは話しかけてほしくなかった。
でも、こちらはお客さんだ。正々堂々とお金を使いにきてる。
変に横暴な言動をしなければ基本は大丈夫なはず、例え年季の入ったスニーカーで来ようが、別に恥ずかしいことじゃない。堂々と胸を張って会話をしよう。
そう思って店員さんの方を振り返る。
しまった。店員さんがすごく美人だ。
どうしよう、さっき考えていたことが全部帳消しになった。
美人っていうのは本当にすごい。存在しているだけで男の背筋を伸ばす、きっとそういうオーラを放っているんだと思う。あぁなんでよりによって今日僕はこのスニーカーを履いてるんだ。
とにかく返事はしなきゃ失礼だし、会話ができない人だと思われるのもなんだか嫌だ。
僕「ありがとうございます、セルジュルタンスの香水探してるんです。」
いつもよりワントーン低い声でそう返した。今の僕ができる精一杯の格好付けだ。
店員さん「以前からお使いになっていらした感じですかね?」
僕「そうですね、以前はアラニュイという香水を使ってました。(低いトーン)」
熟練感を出したかったからだろうか、なぜか咄嗟に嘘をついた。アラニュイは髪西さんが使っていた香水です。
店員さん「あぁー!もう販売終了してしまいましたよね、アラニュイを使っていたのでしたら、この香りがすごく近いのでおすすめとなっています。」
なんて気さくで素敵な店員さんなんだろう。スニーカーのことなんてどうでも良くなってしまった。
ていうか、そもそも靴だけを見て人間を測るなんて心底浅はかな行為だ。こういった高級店で働く人は常にいいものを見極める審美眼を持ちながら生活をしているはず。そんな人が靴だけを見て人を判断するはずがない。(判断の材料にはなると思うが)
そう思った途端になんだか心がパーっと晴れて、気づけば楽しく店員さんと会話をしていました。
僕「あ!そうだ、実は事前に少し調べてて。気になる香水があったんですよね。これなんですけど(声のトーンは低いまま)」
iPhoneの画面を見せようと思った。
しまった、画面がバキバキだ。
どうしよう、さっき考えてたことが全部帳消しになった。
iPhoneの画面がバキバキとなると話は変わってくる。
靴が年季の入ったスニーカーというだけではなく、画面をバキバキのまま放置しているということも知られてしまうと、いよいよ僕はだらしない生活をしてる人という印象になってしまう。
ボロスニーカーと画面バキバキ。どちらも印象下げるカードとして強すぎる。まずい。
僕「あ、なんか充電切れちゃいました!すみません!(iPhone速攻でカバンの中に入れる)」
苦し紛れすぎるかもしれないけど、回避。よしっ。
店員さん「あら、そうでしたか!お客様に絶対似合うと思う香りがあるんですが、これなんですけど。」
絶対似合うなんて言われると弱い、絶対というワードには妙な力がある。
僕「いいですね!甘い焼香みたいな感じ。すごく好きです。これにします!」
色んな香りを実際にテスターで嗅いだけれど。正直、最後に絶対似合うと勧められた香り以外全く覚えていない。それくらい僕は必死でした。心の中は早く選んでこの羞恥心のループから逃げたいという気持ちでいっぱい。
店員さん「本日の買い物で1600ポイント貯まるのですが、もしよければカードをお作りしますか?」
僕「結構ポイントつくんですね。せっかくなので、また来た時のために作りたいです。」
店員さん「ありがとうございます!それではカードの裏面の会員登録サイトのQRコードから会員登録をお願いします。」
僕「これですね!わかりました。」
ピッ。
いやいやいや、ピッじゃないよ!!!
iPhone充電無いって言ったのに、今普通に使ってるのおかしいって!とQRコードを読み取ってから気づきました。
あああああーーー最後の最後にやってしまった。もう早く消えたいこの場から。絶対店員さんの頭の中、はてなでいっぱいだ。なんでこの人iPhone充電無いのに使えるんやろ、と。
そそくさと登録を済ませ、買い終わった後逃げるようにいつものカフェに転がり込みました。
ちゃんとした靴と、ちゃんとしたiPhoneの画面だったらどれだけ楽しい買い物だったんだろうか。折角高い買い物をしたのになんだかモヤモヤが残った1日でした。
ーーー
そんなことがあったけど、今日買った香水は本当にお気に入りです。ウッディな香りの香水は初めて買いました。これから使うのが楽しみです。
逃げ込んだカフェで思ったことなんですが、案外思ってる自分のイメージと人から見た自分のイメージは違うんだなぁということです。
僕はこれまでフルーティーな香りの香水を買うことが多かったのですが、今回買ったセルジュルタンスのサンタルマジュスキュルという香水はウッディな香り。
自分が似合うと思ってた香りと、人から見た僕が似合うと思う香りは全く違う。
実際どっちも好きなので買うのにこだわりは無いのですが、もしかしたら香水以外にもこういうことがあるのかもしれない。
自分から見た自分と、他人から見た自分。視点の違いがかなり大きくあるのかもしれないなぁと思いました。
それでも自分の客観視をやめることはできないんだろうなぁ。だからこうしてnoteをで自分のことを書いたりしてる。不思議です自分が。
今日も最後まで読んでくれてありがとうございました。おやすみなさい。
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