脳のパフォーマンスが高まる時間帯
今回は、脳にはパフォーマンスが高まる時間帯があるという話をします。
人の脳は、一日を通して一様にパフォーマンスが変わらないということではなく、変化します。
パフォーマンスが高い時間帯に集中力が必要な重要なことを行ない、そうではない時間帯に非重要なことをすることで生産性が高まります。
脳のパフォーマンスが高い時間帯とは?
そして、その時間帯をどのようなことに使えばよいのか?
私の例も交えてお話します。
脳は起床した直後が最もパフォーマンスが高くて時間が経つにつれてパフォーマンスが低くなっていきます。
なぜなら、朝起きた直後は睡眠によって脳が回復して、朝起きた時にすっきりとした状態になっているためです。
前日にたくさんの情報を取り入れてたくさん脳を使うため疲れます。
その脳の状態が睡眠によって、情報が整理されて起床時には、リセットした状態になっているのです。
「脳のゴールデンタイム」というものがあります。
脳科学者の茂木健一郎さんによると、朝目覚めてからの3時間というのは脳が最も効率よく働く「ゴールデンタイム」なのだそうです。
当然ですが、十分な睡眠が前提になることを補足しておきます。
また「ゴールデンタイム」を過ぎ、時間の経過とともに脳は疲れてパフォーマンスが下がるわけですが、午後の短い仮眠(20~30分)によって少し回復することもわかっています。
この脳の性質を理解して、パフォーマンスが高い時間に集中力を要するような重要なことを行ない、低い時間に非重要なことを行なうことで、生産性を高めることができます。
たとえば、
脳のゴールデンタイムに
・文章を書く
・プレゼンテーションの資料を作る
・企画を考案する
などのクリエイティブな作業を。
パフォーマンスが低い時間に
・メール処理
・手順が決まった作業
・掃除
などを。
参考程度に私の「脳のゴールデンタイム」の使い方も紹介します。
① noteの文章を書く
集中力の高い朝の時間帯にいつもこの文章を書いています。
② 朝活
朝5時起きで早い電車に乗り、座って読書をします。
さらに出勤前にカフェでも読書しています。
頭もすっきりしているし、比較的人も数ないので読書などの勉強に集中できます。
特に通勤で電車を使う方は、朝のラッシュの時間は避けたほうが良いと思います。
平均的に7時くらいの時間に起きて、通勤電車に乗るとラッシュに当たります。
せっかくのゴールデンタイムに満員電車にイライラするというもったいない脳のエネルギーの使い方をします。
③ 重要な決断を朝に持ってくる
時間の経過とともに脳は疲れてパフォーマンスが下がるので、重要な決断を夜にはしません。
考えるだけ考えてから、一晩寝て朝のすっきりした頭で冷静に決断をするようにしています。
今回は、「脳のゴールデンタイム」を紹介し、重要なことは脳のパフォーマンスが高いこの時間帯に行なって生産性を高めましょうという話をしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【参考文献】
『脳を最高に活かせる人の朝時間 頭も心もポジティブに』(茂木健一郎 すばる舎)
『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(樺沢紫苑 大和書房)
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小林いさむ|公認心理師