人間の価値は能力だけじゃない
今回は、『人間の価値は能力だけじゃない』というタイトルの話をさせていただきます。
人間の価値というのをどのように決めているでしょうか?
アドラー心理学における人間の価値の考え方について紹介します。
アドラー心理学では、人間の価値について、機能価値と存在価値に分けて考えます。
機能価値とは、何ができるか、何をやったか、といった能力や結果などに当たるものです。
Doingという状態での価値です。
存在価値とは、ありのままの自分という存在のあり方に当たるものです。
Beingという状態での価値です。
具体的には機能価値は、仕事上なら、仕事が早い、プレゼンがうまい、成果を出すなどです。
機能価値に対する評価が低いからといって、その人の存在価値が低いということにはなりません。
存在価値は仕事ができるかできないかに関係なく、その人の存在そのものだからです。
ここを分けて考えることができずに仕事の能力がないことで、その人そのものの価値が低く評価されてしまう場合があります。
「仕事ができない」とその人の人格まで否定してしまうような場合です。
これはやってはいけないパターンです。
存在価値はピラミッドの土台になるものだと考えてください。
存在価値という大きな土台に上に機能価値を積み上げていくイメージです。
いくら機能価値を高めようとしても、土台の存在価値がしっかりしていないと、不安定です。
ピラミッドの土台がすかすかなら、上部を積み上げていくと、いつかつぶれてしまうでしょう。
人間の価値は機能価値と存在価値に分けて考えましょう。
そして、まずは土台となる存在価値をしっかりと育みましょう。
存在しているだけで価値があるという感覚を持ってもらいましょう。
今回は、アドラー心理学における人間の価値の考え方について、書かせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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小林いさむ|公認心理師
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