【メンタルヘルス】自分への認識の仕方が重要だという話
どうもみなさん! 臨床心理士・公認心理師のはしくれのおくけんです!
今回は、「自分への認識の仕方が重要だという話」をしていきます。
みなさんは、自分自身のことを一言でいうと、どういう人間だと思っていますか?
僕ですと、
・不注意で忘れ物をしがち
・目の前の楽しいことに注意が行きがち
・やることを後回しにしがち
・締め切りギリギリになりがち
・目立ちたがり屋
などがあったりします。
まとめていうと、
「見た目はアラサー、心は小2、その名は心理士おくけん!」
みたいな感じかな(笑)
めっちゃネガティブやん・・そう、ネガティブなのです。
しかし、視点を変えるとこんな特徴になったりもします。
・興味関心の幅が広い
・チャレンジ精神がある
・集中力がある
・行動力がある
・人前で話すことが得意
まとめていうと
「チャレンジ精神と行動力のある心理士おくけん!」
ポジティブや・・!
同じおくけんでも、観点を変えると印象がガラッと変わるのです。
このような自分への認識のことを
「自己概念」
といいます。
今回はこの自己概念についての話をしていきます。
それでは今日も行ってみましょう!
今日の『読む処方箋』
【自己概念とのフュージョン】
フュージョンとは、「混ざる」という意味です。
「客観的な事実」と「主観的な思考」ごっちゃになるということです。
「自己概念とのフュージョン」とは、自分に関する思い込みや信念と「一体化」してしまい、それが現実そのものだと信じ込んでしまう状態を指します。
この状態だと、自己概念や思考が自分自身を支配し、行動や選択が制限されることが多くなります。
例えば、
・自分は何をやっても上手くいかないから資格の勉強をしてもしょうがないだろう。
➡資格の勉強をしない。結果として資格が取れない。
・自分は魅力がないからあの娘に告白してもだめだろう
➡告白をしない。結果として付き合えない。
このように、「自己概念とのフュージョン」により、自分自身の人生を良くする可能性のある行動がストップしてしまうことが大なり小なりあるのです。
「自己概念とのフュージョン」が起きると、その思考を完全に信じ込み、自分の現状が絶対で変えられない特性だと感じてしまいます。
その結果、人間関係の場合などは、無意識に人と距離を置いたり、社交の場を避けるようになります。
他にも、「自分はダメな人間だ」「私は完璧でないといけない」などの思い込みがあると、それを自分の本質として認識し、苦しみが増してしまいます。
これは、自分の一部を見て全体と判断していることにより起こります。
この現象を僕が実施しているACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)では、「④自己概念とのフュージョン」といい「心の非柔軟性」の要素の1つとなります。
次回はこれへの対処についてお話してきます。
今回はここまで!
次回もお楽しみに😊