【メンタルヘルス】客観的視点が人生を豊かにするという話
どうもみなさん! 臨床心理士・公認心理師のはしくれのおくけんです!
今回は、「客観的視点が人生を豊かにするという話」をしていきます!
前回は、「主観が心の苦しさを生み出すという話」でした。
客観的な出来事と主観的な思考がごっちゃになっている状態だと、心が苦しくなるといった話でした。
このような状態になると、「主観=客観」といった感じでごっちゃになって出来事以上のストレスを感じてしまうのです。
今回は、これにどう対処していけばいいか?
そんな話をしていきます。
それでは、今日も行ってみましょう!!
今日の『読む処方箋』
【脱フュージョン】
「脱フュージョン」とは、思考や感情に対する距離の取り方を学び、それらに囚われず柔軟に行動するスキルです。
僕らが「フュージョン」状態になると、頭の中の主観的な考えを客観的な事実とみなしてしまい、考えや感情に飲み込まれてしまうことがあります。
仕事で失敗(客観) = もう終わりだ・・(主観)
恋人、友人とけんか(客観) = ~すべきだ!!(主観)
受験で第一志望いけなかった(客観)=自分はダメ人間だ(主観)
スピーチをする(客観)=自分にできるわけがない
新たな挑戦をする(客観)=自分にできるわけがない(主観)
こんな感じですね。
主観的な思考が、それが現実のように感じられ、行動が制限されてしまうことがあります。
これが長期的に続くと、自分が向かいたい人生から離れてしまう。
これがフュージョンとなります。
これは、僕が実践している心理療法ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)の「心の非柔軟性」の③にあたる。
脱フュージョンは、この思考との距離を取り、考えをあくまで「ただの思考」として見るスキルです。
これにより、思考にとらわれず、自分にとって価値のある行動がしやすくなります。
例えば、「自分はダメだ」という考えが浮かんでも、それを
「それは、主観的な思考の1つにすぎない」
と認識し、自分にとって価値ある行動への影響が少なくなります。
これは、僕が実践している心理療法ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)の「心の柔軟性」の③の部分にあたる。
次回は、この脱フュージョンをするための具体的なアクションプランを紹介していく。
今回はここまで!!
次回もお楽しみに😊