或る旅人の日記

【右脳めし】名を馳せる前の名作|或る旅人の日記(短編アニメーション)

『或る旅人の日記』は、架空の国を旅するひとりの旅人が、幻想的な街に暮らす人々と出会い、不思議な出来事に遭遇する様を描いた短編アニメーションです。

作者は加藤久仁生さん。
2009年に『つみきのいえ』で、第81回アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞されたアニメーション作家です。同賞の受賞は日本人監督作品では初の快挙だった為、当時は大きな話題となりました。
受賞スピーチで、所属会社のROBOTとアメリカのロックバンド「スティクス」の曲『ミスター・ロボット』ちなんで「Thank you , Mr.Robot」と締めくくっていたのが印象的です。

さて、『或る旅人の日記』は、その6年前に発表された作品です。
2003年にWEBで公開されて人気を博した後、DVD化されました。

ぼくも、WEBで観て気に入って、DVDを購入したクチです。
現在はWEBでの公開は終了していますので、鑑賞するならDVDということになるのですが.........むむ、やはり。
10年以上前のDVDだから嫌な予感がしていたら、案の定プレミア価格に。
Amazonでは新品が9,200円だって。

他のオンラインショップでは、定価で「取り寄せ」扱いになっているけど、在庫切れの可能性が。
Youtubeで観られるみたいだけど、リンクの掲載は控えておきます。
ちなみに定価は¥3,700(税別)。購入を検討する時の目安にして下さい。

それにしても、再販していないのは意外でした。
というのも、最近、サウンドトラックが発売されていたからです。

最近とは言っても1年前の2018年5月なのですが。
それでも、サントラ大好きなぼくにとって、15年ぶりのオリジナルサウンドトラック発売は嬉しい限りです。さっそく購入しました。

今、このnoteは、サントラを聴きながら書いています。

やさしいピアノの音色。
そして、幻想的な世界にマッチしたアコーディオンの音色が、とても印象的です。

作曲を担当したのは音楽家の近藤研二さん。
先に紹介したアカデミー賞短編アニメーション賞受賞作品『つみきのいえ』の楽曲も担当されています。

オフィシャルサイトには、当時のメモが残っていますね。

...ああ、そうか。なるほど。確かに。
当時の通信回線は今よりもずっと貧弱だったから、音質とビットレートをどのバランスで決着させるのか、苦労されていたようですね。

15年ぶりにサントラが発売された経緯はわからないのですが、せっかくですからDVDの方も再販して欲しいですね。

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