【雑記帳】“自分探し”よりも“言葉探し”
昔から「自分探し」という言葉・行為に違和感を感じていました。
“自分”って「探す」ものじゃなくて、「創り出す」ものだと捉えているからです。
じぶん‐さがし【自分探し】
それまでの自分の生き方、居場所を脱出して新しい自分の生き方、居場所を求めること。「自分探しの旅に出る」(デジタル大辞泉)
旅に出たところで見つかるものじゃない。
自分の”外側”で探し求めるものじゃない。
なりたい自分になれるよう行動するもの。
行動することで創り出すもの。
どんな自分になりたいかわからなかったら、自分の“内側”(心)に問う。
そう思っています。
どんな自分になりたいのか、心は分かっている
ただ、言葉になっていないだけです。
言葉になっていないけど、心の中には確実に存在する。
だから、モヤモヤする。
言葉になっていないから「そう、それなんだ」と頷けない。
言葉になっていないから、説明することもできない。
そんなモヤモヤ感が、自分探しへと誘います。
でも、前述した通り、自分の外側に目を向けても見つかるものはありません。
モヤモヤ感を解消する最適な方法は、形になっていないけど確実に存在する心の中を、的確に表現する言葉を見つけて形にすること。
つまり「言葉探し」です。
本を読もう
それが手っ取り早くて、最も効果的な方法です。
どんな本を読んだらいいのかわからなかったら、まずは本屋さんに足を運びましょう。
数フロアに渡って沢山の本を置いている大型店よりも、1フロアに様々なジャンルの本がある小さめの本屋さんがいいです。
どのジャンルにアタリがあるか、わかりませんから。
本屋に入って、すぐに本を開く必要はありません。
表紙や背表紙に書かれている言葉を、のんびり見て回って下さい。
気になる言葉を見つけたら手に取り、パラパラとめくったり、目次を読みます。
そこで気になる言葉を見つけたら、じっくり読んでみます。
読み進めて自分の心を形にしたような言葉や考えに出会えたら“アタリ”です。迷わず購入しましょう。
アタリに出会えなかったら、別の本屋さんへ。
何軒まわっても同じ本ばかり目にするときは、古本屋さんを覗いてみて下さい。
古本屋さんの品揃えは、お店によって全く異なりますので。
アタリを引きやすくするコツ
それは、誰かの思いや考えを言葉にしている本を狙うことです。
ジャンルは問いません。フィクションでもノンフィクションでもいいです。
言葉を使っているなら漫画でも絵本でも構いません。
一方、アタリに出会い難いのは「情報」です。
とくにTVやスマホで手軽かつ大量に手に入るような情報からは、自分の心を代弁するような言葉や考えにはほとんど出会えません。
しかも、ネガティブな話題が多い。
ネガティブな心を言葉で形にしても楽しくないですよ。
だから、自分の心に響く本を選んで、読むことをお勧めします。
言葉には「心を形にする」効能がある
もしかしたら、人は生まれた時から、心では何もかも分かっているのかもしれません。この物質的な世界で、心を形にする言葉と出会っていないだけで。
以前、精神的なものがよろしく、物質的なものはよろしくない、という話を聞いたことがあります。
心を大事にすることは賛成しますが、物質的なものを悪く捉えたら、この世界で生きる価値を見つけ難くなってしまいます。
せっかく、この世に生を受けたのですから、楽しみたいですよね。
楽しむコツの1つが、形のない心を形のある言葉にすることです。
本を読んで、自分の心をどんどん形にしてみて下さい。
自分探しよりもずっと、この世界で生きることを楽しめるようになるはずです。
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