篠村友輝哉/YukiyaShinomura
音楽、その他の芸術や社会問題についての評論やエッセイなど。力を入れて書いたものから、気軽に一気に書いたものまで。とりとめのない雑感も。
ピアノ曲を中心に様々な名盤を取り上げ、その演奏から想いや思考を巡らせる評論的エッセイ。
対談企画「音楽人のことば」をまとめてあります。 最新回は、小林瑞季さんとの【「何を」と「いかに」のはざまで】。
2021年下半期に東京国際芸術協会会報に連載していたエッセイ・評論「耳を澄ます言葉」
東京国際芸術協会会報「Tiaa Style」での連載からの6篇。
そうたやすくは触れられない題材を扱ったある映画を先日観ていて、「自分が問い続けているこ…
テノールのクリストフ・プレガルディエンとピアノのミヒャエル・ゲースによるリサイタルを聴…
ピアニストで指揮者のレオン・フライシャーの最後の来日公演を聴いたのは、大学三年の晩秋の…
先月末にようやく日本公開された、クリストファー・ノーランの新作映画『オッペンハイマー』…
気晴らしや耳のさみしさを埋めるためばかりではでなく、なにかもっと根源的な渇きを潤すため…
芸術表現に触れるということは、他者の話に耳を傾けること──それも、実際の話し言葉では伝…
楽譜の冒頭にModerato(モデラート)と記されているとき、演奏者はそれを、「中庸の速さで演…
暗く鋭い光を湛えた音が、こちらの呼吸からはもちろん、楽譜に記された拍節からさえも離れた…
十一歳のある夜の遅い時間、芸能人から一般人まで複数人の出演者たちが、なにかシリアスなテ…
数か月前のある日、私の出演する演奏会の案内を見たという知人から、「手がきれいだなと思っ…
「芸術家として優れている人ほど往々にして人間としては問題があることをするものだ」というよ…
しばらくぶりに話した人に、元気ですか?と尋ねられて、答えるまでに少し間が空いてしまった…
年末や盆をのぞくほぼ毎週末にある仕事に電車で行く途中、高校時代に通学で乗り換えのために…
(前編はこちら) ──「いかに」が大切、とはいえ…… 篠村 例えばある演奏について、徹底…
──「いかに」の重要性 篠村 「何を」と「いかに」について、僕自身は、大学の頃なんかは断…
二〇一四年から二〇一九年まで、毎年一度、幸運な年には二度、ピアニストのジャン=クロード…