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骨盤・大腿骨・下腿・足部の回旋ストレスに関する考え方と運動療法!

今回に関しては、骨盤・大腿骨・下腿・足部の回旋ストレスに対する考え方と運動療法について解説をしていきます。

回旋系の動きなので、運動面としては水平面上の動きになります。

実際には、水平面だけではなく、矢状面や前額面の考慮も重要になってくるため、外せない部分ではありますが、今回は理解しやすい様にするために水平面上の問題にピックアップして解説をしていきます。


実際に回旋ストレスが生じる問題として

・O脚、XO脚、X脚
・股関節の痛み
・膝の痛み
・足部の痛み

どの関節においても、回旋ストレスによって生じる問題は大きいです。

特に回旋運動が苦手な膝関節などには症状が出やすく、股関節や足部においても、本来の関節構造においてあり得ない方向への回旋ストレスであれば痛みなどの症状が起きやすいケースも多いです。


骨と骨の繋ぎ合わせの部分が関節のため、何かの骨の何かの骨の動く量や動く方向が異なることで、そこには関節に捻れが生じます。

その辺りの解釈の仕方やそれに対する運動療法についてお伝えしていければと思います。

正常の関節の運動連鎖

正常なパターンの運動連鎖

骨盤前方回旋

大腿骨内旋

下腿内旋

足部回内

骨盤後方回旋

大腿骨外旋

下腿外旋

足部回外

水平面方向の動きのみ解説しているので、上記の様な運動連鎖が生じます。

この全ての関節が同じ量・同じ方向に動けば、どの関節にも捻れのストレスは生じることはありませんし、内旋や外旋のどちらの動きに偏ることもないです。

しかし、どこかの骨の動きの方が大きい。どこかの骨の動きの方が小さい。どこかの骨の動きが代償的に作用している。という状態になっていると関節に捻れのストレスが生じてきます。


関節に捻れが生じるパターン

関節への捻れパターン

【上方の骨の動きが下の骨より大きい場合】

骨盤前方回旋

↓(相対的に股関節外旋)

大腿骨内旋

↓(相対的に下腿外旋症候群)

下腿内旋

↓(相対的にハイアーチ状態)

足部回内位

【上方の骨の動きが下の骨より小さい場合】

骨盤前方回旋

↓(相対的に股関節内旋)

大腿骨内旋

↓(相対的に下腿内旋位)

下腿内旋

↓(脛骨内旋より足部回内の方が大きければ下腿外旋位)

足部回内位

少しややこしいと思うので簡単に解説を加えると

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