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42. 【イタリア編】スローフードとは 〜イタリアから始まった人間らしい生活を取り戻す動き〜②

Buongiorno a tutti!

今回も前回に引き続き、でスローフードについての記事です。

前回の記事はこちら↓

・ゆっくり食べるだけがスローフードではない

ファストフードへのアンチテーゼとして生まれたスローフード運動。
実はゆっくり食べることだけがスローフードではないんです!

日本スローフード協会のHPには、このようなスローガンが書かれています。
"GOOD, CLEAN, FAIR"
それぞれ下記のような意味があるそうです。

GOOD: 美味しく、風味があり、新鮮で、感覚を 刺激し、満足させること
CLEAN: 地球資源、生態系、環境に負担をかけず、 また、人間の健康を損なわずに生産されること
FAIR: 生産から販売及び消費にわたって、全ての 関係者が適正な報酬や労働条件にある、 社会的公正を尊重すること

Slow Food Nippon ホームページより
https://slowfood-nippon.jp/aboutus/

つまり、食べ物だけでなく生産方法、それらを取り巻く環境、人間の健康フェアトレードの精神までもが包含された運動なのです。
食におけるSDGsといっても過言ではないかと思います。

CLEANとは地球資源、生態系、環境に負担をかけないとは食物の生産方法や輸送が大きく関わってきます。

僕は特にフードマイレージという考え方をみなさんに知っていただきたいです。
2000年代に流行った言葉でもあるかと思うのでご存知の方も多いかと思います。

・オーガニックが必ずしも地球に良いとは限らない

フードマイレージは食糧の輸送に伴う二酸化炭素の排出量を定量化して表す基準です。
例えばブラジルから日本に輸入される野菜がどんなにオーガニックで安くても、結局は船で地球を半周しながらやってきます。
その時にかかる燃料の量、つまり二酸化炭素の排出量が地球の環境を悪化させては意味がないよね、ということですね。

日本でも地産地消という言葉が聞かれますが、実は地域活性化だけではなく、環境破壊防止にも必要な概念なのです。

FAIRとは、言わずもがなフェアトレードのことです。
CLEANの部分でも話しましたが、まず地球の反対側からやってきた野菜が日本で食べる野菜より安いというのが本当ならばよくないのです。
規模の経済が影響している部分もあるので一概には言えないのですが、どう考えても不思議ですよね。。

食材に限らず、衣類や産業物でも同じことが言えるのですが、発展途上国と先進国の人件費のギャップを使って儲けを出しているのが現状です。
特にコーヒーは生産者の劣悪な労働環境が問題となっており、フェアトレードの重要性が叫ばれています。
あなたが毎日のように飲んでいるコーヒーにも生産者がいるのです。

・スローフードの精神で、食生活を見直してみよう

そんなわけでスローフード運動について二回にわたってお伝えしてきましたが、皆さんにもぜひスローフードの精神をぜひ実践していただきたいと思います。
日本の本来の文化には根づきやすいと思いますし、1人1人の意識が大きな変化を生み出すと思います!

それではまた
Alla prossima volta!

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