【後悔しない】パリのおすすめレストラン 5選
10年間暮らしたパリの、とっておきのお店たち
数多くの有名レストランが店を構える、美食の都パリ。新しいレストランとの出逢いは刺激的でワクワクする体験です。
一方しばらく時間が経った後で、「もう一度あのお店に行きたい!」、そう思わせられるレストランとの出逢いは意外と多くありません。リピートしたいお店には、美味しさの“感動”の中にもどこか“安心感”があり、私たちの心を惹きつけます。
今回の記事では、筆者がずっと通いたいと思っている “本当に美味しい店” をテーマに、お料理はもちろん雰囲気も重視して厳選しました。
パリ滞在時のレストラン選びの参考になれば嬉しいです。
1.【12区】レボショワール
しっかり味わう至極のフレンチ
知人が紹介してくれたお店で、最近特にお気に入りなのがパリ12区にある「l'Ebauchoir(レボショワール)」。カジュアルな雰囲気のビストロで、いつも地元客で賑わっています。フランス各地の伝統的なレシピをベースにした料理はどれもクオリティが高く、量もしっかりあるので、思いっきり堪能できます。
フレンチと言えば繊細で、大きなお皿の中にちょっとだけしか乗っていなくて物足りない。筆者もそんなイメージを持っていたのですが、ここのお料理は心配いりません。しっかりボリュームがあって、お腹も心も満たされます。
季節によって変わるメニューはどれも美味しいですが、特におすすめなのが肉料理。絶妙に火入れされたお肉に深みのあるソースが絡んで…最高です。ワインの種類も豊富で、お料理にぴったりのワインをスタッフが丁寧に教えてくれます。
パリの中心街からは少し離れていますが、訪れる価値ありの一軒です。ぜひ足を運んでみてください。
2.【7区】【ル・ビストロ・ドゥ・パリ】
これぞパリのビストロ!
パリ左岸からご紹介したい「Le Bistrot de Paris (ル・ビストロ・ドゥ・パリ)」は、1930年代から続くクラシックなビストロです。地元客からも愛されるこちらのお店では、丁寧に作られた伝統的なフランス料理が頂けます。
定番のエスカルゴやタルタルステーキは言うまでもなく美味しいですが、筆者が特にお勧めしたいのが“牛ほほ肉の赤ワイン煮込み”。
長い時間丁寧に煮込まれたスープは驚くほどコクがあり、口の中でほどけるほほ肉との組み合わせがたまりません。赤ワインと一緒にぜひ召し上がってほしい一皿です。
他にも季節に応じて旬の食材を使ったお料理を提供していますので、おすすめを聞いてみるのも楽しいです。オルセー美術館のすぐ近くなので、アートに触れた後のディナーに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
3.【3区】【ロベール・エ・ルイーズ】
最高のステーキを求めて
地元民から火がつき、いまや観光客にも大人気の「Robert et Louise(ロベール・エ・ルイーズ)」。若者が集まる「マレ地区」の中心部にあるこちらのお店では、薪で焼いた美味しいステーキを堪能できます。
ビストロなのでエスカルゴやフォワグラといった定番メニューも揃えていますが、なんと言ってもおすすめは「Côte de Boeuf (骨付きリブステーキ)」。
およそ1kgの骨付き肉を薪の上で豪快に焼き上げたステーキは、お肉が好きなあなたにはたまらない一皿です。またポテトやレタスも付いて、一皿で2人前のボリュームがあるので、複数でシェアをして食べるのがおすすめです。
肉料理専門店とだけあって赤ワインも豊富に取り揃えてあるので、スタッフに好みを伝えてオーダーしてみてください。「パリで美味しいステーキが食べたい!」そんな願いを叶えてくれる、大満足のお店です。
4.【1区】オ・テルミニュス・デュ・シャトレ
知る人ぞ知るパリの隠れ家
大勢の人が行きかうパリの中心街 Châtelet(シャトレ)から、脇道に入った一角に小さな小さなレストラン「Au Terminus du Châtelet(オ・テルミニュス・デュ・シャトレ)」はあります。友人に紹介してもらうまで、筆者もその存在に全く気付いていませんでしたが、実は1920年代から続く知る人ぞ知る老舗レストランでした。
お料理のスタイルはクラシックなフランス料理なのですが、どこか現代のエッセンスを感じさせる安心感のある味付けです。
筆者のイチオシは前菜メニューのひとつ「三種のきのこのソテー」。季節ごとに旬のきのこを3種類、バターとパセリでソテーした一皿は、一杯目のワインのお供に最適です。やみつきになる美味しさで、いつもあっという間に完食してしまいます。特にきのこがおいしい秋にパリを訪れる際はぜひチェックしてみてください。
小さなお店でアットホームな雰囲気なので、店員さんとの会話も楽しい、そんな素敵なお店です。
5.【4区】ボーファンジェ
抜群の雰囲気で味わうアルザス料理
バスティーユ広場近くにある「Bofinger(ボーファンジェ)」は、アルザス地方の料理を提供する、1870年創業の老舗ブラッスリーです。2階まである広い店内は豪華なアールヌーヴォー様式のインテリアで飾られ、最高の雰囲気を演出してくれます。またサービスの質も高く、週末の夕食時は美味しいアルザス料理を楽しむお客さんたちで満席になります。
こちらのおすすめはやはり「シュークルート(ザワークラフト)」。
塩豚やソーセージを酢漬けのキャベツと頂くアルザスの伝統料理で、白ワインとの相性が抜群です。1人前からオーダー可能なので、他の料理と組み合わせて、シェアしながら食べることもできます。
バスティーユ広場にはオペラ劇場もあり、開演時間前に軽く食事を摂りたい方にもお勧めします。アルザス料理の魅力をぜひ味わってみてください。